「あにめたまご2017」、アニメ制作4団体・作品が決まる 今年も若手アニメーターを育成

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アニメーション文化と産業の振興を目的に2010年度から文化庁が実施する若手アニメーター育成プロジェクトが今年も実施される。7回目を迎える2016年度は、前年度に引き続き一般社団法人日本動画協会が受託機関となり、「あにめたまご2017」として運営する。
6月3日に、今回のプロジェクトの参加企業と参加作品が発表された。参加団体と作品数はこれまでと同じ4団体・4作品となっている。参加団体は20分あまりのオリジナル企画の新作アニメの制作を通じて、若手アニメーターの育成を目指す。

前年度は人材育成に加えて完成した作品に対する評価も高かったが、今年度も魅力的な作品と団体が並んだ。スタジオコメット、日本アニメーション、ワオコーポレーション、スタジオライブ、SSSはいずれもプロジェクトに初参加となる。
とりわけワオコーポレーション、スタジオライブ、SSSは、竹内浩志を監督に立て3社協力して『ずんだホライずん(仮)』の制作を進める。複数の企業参加で人材育成のノウハウがより広がることが期待される。
老舗のスタジオコメットは『ちゃらんぽ島の物語(仮)』(監督:三沢伸)、世界名作劇場や『ちびまる子ちゃん』でお馴染みの日本アニメーションは『玄蕃之丞狐(仮)』(監督:堂山卓見)で参加する。

STUDIO4°Cは前年度の『UTOPA』に続き2年連続、3度目となるが、今回の『RedAsh-Magicicada-(仮)』では3DCGでの参加となる。手描きの2Dアニメーションだけでなく、3DCGにも門戸開いた若手アニメーター育成プロジェクトの象徴的な企画だ。
詳細は明らかにされていないが、『RedAsh-Magicicada-(仮)』のタイトルはSTUDIO4°Cが、ゲーム開発会社comceptと協力してクラウドファンディングを展開した同名の作品のショートアニメとみられる。話題作と人材育成が結びついたかたちだ。

参加団体は6月から早速、制作に入る。プリプロダクションから作画、撮影、アフレコまでの作業を経て、2月までに作品を完成させる。出来上がった作品は、3月に開催される東京国際アニメーションアワードフェスティバルで特別上映される。その後も作品の一般公開を通じて、プロジェクトの成果を披露する。
また制作に並行してアニメーターに向けた原画講座を開催、参加スタジオに対するヒアリングも行うなど、人材育成の効果を高める。
若手アニメーター育成プロジェクトは、これまで延べ20以上の企業、数多くのアニメーターが参加してきた。プロジェクト作品がテレビアニメや劇場アニメなどの新たな企画につながる例も生まれている。2016年度も、大きな期待を浴びそうだ。

「若手アニメーター育成プロジェクト 《あにめたまご2017》」
http://aja.gr.jp/jigyou/ikusei/bunkacho_anime_ikusei

[制作団体・作品]
■ 株式会社スタジオコメット
『ちゃらんぽ島の物語(仮)』 (ちゃらんぽらんどのものがたり)
監督: 三沢伸  プロデューサー: 小竿俊一

■ 株式会社STUDIO4℃
『RedAsh-Magicicada-(仮)』
監督: 佐野雄太  プロデューサー:久江由華 3DCG作品

■ 日本アニメーション株式会社
『玄蕃之丞狐(仮)』(げんばのじょうきつね)
監督: 堂山卓見  プロデューサー: 古久保悠

■ 株式会社ワオコーポレーション+株式会社スタジオライブ+SSS合同会社
『ずんだホライずん(仮)』
監督: 竹内浩志 プロデューサー:青木清光・奥津咲子
※3社で1団体としてのご応募