タカラトミー第1Q増収減益 通期売上げ2000億円目指す

 大手玩具企業タカラトミーは、8月10日に平成24年3月期第1四半期の決算を発表した。連結売上高は364億600万円(前年同期比7.2%)である。連結売上高は本年4月に買収した米国企業RC2が加わったことから海外を中心に拡大した。
 しかし一方で、利益面ではその買収により発生したのれん償却、また原価率の上昇により減少した。営業利益は3億3800万円(同78.6%減)、経常利益は1600万円(同99%減)、四半期純利益は2億900万円(同86.7%減)である。

 国内事業は減収減益だった。売上高は296億500万円(前年同期比5.5%減)、営業利益は12億7700万円で低調だった。
 トミカ、プラレール、リカちゃんといった定番商品が堅調だったほか、映画『トランスフォーマー』の関連商品、そして『メタルファイト ベイブレード』の輸出が順調だった。しかし、その『メタルファイト ベイブレード』も国内でのブームは一巡した。また、トレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』の売上げも減少した。
 さらにタカラトミーアーツとトイズユニオンの業績が影響を与えた。タカラトミーアーツは新たにライフ事業、アミューズメント筐体事業へ事業領域を拡大したが、その立ち上げが遅れた。また、トイズユニオンはゲーム関連商品の卸業での取扱量減少に苦しんだ。

 一方北米はRC2のキャラクター玩具チャンギントンなどが牽引した。売上高は34億6700万円(同3317%増)となったが、RC2買収による無形固定資産の償却を行ったことから営業損失が2億5300万円であった。
 ヨーロッパは売上高19億9200万円(同29.3%増)、こちらも営業損失が2億4000万円発生している。アジアは好調だった。『メタルファイト ベイブレード』と『トランスフォーマー』が、大幅に伸びた。売上高は103億4800万円(同64.5%増)、営業利益は4億6600万円(同217.7%増)となった。

 第1四半期は増収増益となったが、タカラトミーは通期でも増収を見込む。通期業績予想では売上高は前年比25.4%増の2000億円を目指す。さらに営業利益でも117億円(13.3%増)、経常利益107億円(5.5%増)と、買収関連費用の早期償却が念頭に置かれているようだ。
 RC2の買収でタカラトミーは事業規模の拡大とアジア・北米・ヨーロッパと世界主要市場でのネットワークを手に入れた。一方で、利益率が低下している。今後は買収企業の効率化とシナジー効果で、どの程度利益を伸ばせるのかが鍵になるだろう。

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/