バンダイナムコHD第1Q増収増益 トイホビー好調

 8月2日、バンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)が、平成24年3月期第1四半期決算を発表した。発表によれば連結売上高が882億4100万円(前年同期比7.7%)となったほか、営業利益63億2900万円(同114.3%増)、経常利益66億500万円(同124.5%増)、四半期純利益32億4800万円(前年同期16億4400万円損失)と特に利益面での拡大が目立った。
 利益の伸長は、トイホビー事業が好調だったほか、コンテンツ事業が黒字に転換したこと、アミューズメント施設事業の利益が拡大したためである。とりわけ業績に貢献したセクターとして、定番キャラクター玩具、カード、アミューズメント施設向け景品、映像パッケージ、アミューズメント施設の国内既存店が挙げられている。

 トイホビー事業は売上高391億7700万円(同12.5%増)、セグメント利益は50億3700万円(同22.6%増)と全体を牽引した。「仮面ライダーオーズ/OOO」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、さらにデジタルカードゲーム「ドラゴンボールヒーローズ」、カードゲーム「プロ野球オーナーズリーグ」などが好調だった。また、新展開作品では、「ダンボール戦機」のプラモデルが小学生男児を中心に人気となった。大人向けのコレクション玩具も好調だった。
 キャラクター別では仮面ライダーシリーズが67億円と群を抜くほか、ガンダムシリーズ28億円、プリキュアシリーズ26億円、ワンピース27億円、アンパンマン18億円である。36億円となったスーパー戦隊シリーズは、米国でPower Rangersシリーズの2年ぶりの新作「Power Rangers SAMURAI」の商品が人気を呼んだ。

 一方、ゲーム、アニメ、音楽などから構成されるコンテンツ事業は、売上高356億400万円(同8.1%増)、セグメント利益は5億1900万円で黒字転換した。しかし、業務用ゲームは前年の101億円から129億円に増加したものの、家庭用ゲームソフトは前年同期比9.6%減の104億円と依然苦戦している。
 映像音楽コンテンツでは、「機動戦士ガンダムUC」、「TIGER & BUNNY」をヒット作としている。さらにネットワークコンテンツでは、「ガンダムロワイヤル」が好調だった。近年、不調だったアニメ、ネットワーク部門の業績が回復していることを窺わせる。
 アミューズメント施設事業は売上高147億4000万円(同0.2%減)だったが、セグメント利益は7億4400万円(同373.7%増)となった。欧米が苦戦したが好調な国内がカバーした。

 前期、前々期と停滞色が濃かったバンダイナムコHDだが、平成24年第1四半期では勢いを取り戻しつつある。玩具部門の好調が維持される一方で、業務用ゲーム、映像音楽、ネットワークの業績回復が貢献している。
 一方で、依然厳しいのが、家庭用ゲームソフト、そして海外事業である。第1四半期は米国で売上高46.1%減、ヨーロッパで17.8%減、いずれも営業損失でそれぞれ13億4400万円、5億8100万円を計上した。今後のさらなる回復は、家庭用ゲームソフトと欧米事業が重要となる。

 一方、今回の堅調な決算を受けてバンダイナムコHDは、第2四半期の連結業績予想を上方修正した。売上高を従来の1650億円から1780億円に引き上げ、さらに営業利益と経常利益を30億円から65億円に、四半期純利益を5億円から32億円に変更する。
 ただし、通期予想は変更しない。これはクリスマスシーズンのある第3四半期に主力商品とサービスが集中しているためだという。下期を中心にグループで前年の約1.5倍420億円の売り上げを見込むガンダムシリーズが鍵となりそうだ。

バンダイナムコホールディングス http://www.bandainamco.co.jp/