カプコン第1Q大型タイトルなく減収 収益は大幅改善

 7月28日に、ゲーム会社カプコンの平成24年3月期第1四半期の決算が発表された。連結売上高が前年同期比で37.2%減の119億5300万円、営業利益が7億7500万円(同22.9%減)となったものの、経常利益は5億4600万円と前年同期比で152.8%と高い伸びとなった。また、四半期純利益は3億3800万円(同58.2%増)と利益面での改善が目立った。

 売上高の減少は、第1四半期にコンシューマゲームに大型タイトルのリリースがなかったためである。コンシューマ・オンラインゲーム事業の売上高は、64億6200万円(前年同期比56.9%減)、営業利益は4億1900万円(同76.5%減)だった。カプコンは、おおむね計画どおりとしている。
 そうしたなかでも主力タイトルとなったのは、日本、北米、欧州で40万本を販売した3DS向けの「バイオハザード ザ・マーセナリーズ3 D」、同30万本販売のPS3、Xbox360向けの「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション」である。

 一方で、モバイルコンテンツ事業は、売上高、利益とも急伸した。売上高は12億2300円(前年同期比79.8%増)、営業利益4億5100万円(同362.2%増)である。とりわけ利益率の高さが目を惹く。
 こうした結果は、ソーシャルゲーム市場で大ヒット作を生みだしたことが大きかった。なかでも米国のFacebookと連動した「スマーフ・ビレッジ」が引き続き絶好調、さらに「ゾンビカフェ」、「リル・パイレーツ」の2タイトルを含めて合計1900万ダウンロードを実現している。モバイルコンテンツ事業の売り上げはコンシューマ・オンラインゲーム事業の2割弱だが、今後のさらなるビジネスの拡大を期待させる。

 また、アミューズメント施設事業も好調だった。当初は3月の東日本大震災の影響もあったが、アミューズメント市場全体の復調傾向もあり、増収増益となった。売上高は28億3200万円(前年同期比7.7%増)、営業利益は5億2100万円(同192.5%増)である。
 アミューズメント機器事業は、売上高8億7000万円(同245.3%増)、営業利益600万円と黒字転換した。こちらもアミューズメント市場の現況を反映したものだ。

 今後は第2四半期に新規4タイトルを投入する予定である。こちらが今後の業績を左右することになりそうだ。通期連結では売上高860億円、営業利益121億円、経常利益120億円、当期純利益70億円を狙う。

カプコン http://www.capcom.co.jp/