アトラス21年通期決算は減収減益 AM事業売却を決定

 ゲーム会社のアトラスは9月18日に、平成21年7月期の連結決算を発表した。発表によれば、売上高は前年比17.4%減の192億7200万円にとどまった。また、営業利益は58.2%減の5億8500万円、経常利益は68.4%減の5億1600万円、そして当期純利益はマイナスの23億9700万円となり赤字に転落した。 
 こうした厳しい決算は、業務用ゲーム関連事業とアミューズメント施設関連事業の不調によるところが大きい。同社は9月17日に、アミューズメント施設関連事業をスピンオフ(会社分割)し、中小企業レジャー機構株式会社に売却することを明らかにしている。

 一方、家庭用ゲーム事業は比較的堅調で、売上高は前年比7.6%増の87億5800万円と増収になった。営業利益は14億9200万円と前期比24.6%減となったが、黒字を確保している。
 好調だったのはパッケージソフト事業で、PS2向けの『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王』、DS向け『女神異聞録 デビルサバイバー』」、PSP向け『ペルソナ』、『グローランサー』の4タイトルで計画を上回った。
  しかし、北米市場はPSP向けの『Persona4』を発売したが、計画を若干下回った。また、オンラインゲーム事業が、新規タイトルの課金開始の遅れなどを理由に計画を下回ったほか、北米会社Atlus U.S.Aのオンラインゲーム事業参入により先行投資が発生し、利益を押し下げた。

 業務用ゲーム関連事業の売上高は17億5700万円(前年比67.4%減)、営業損失は2億7600万円である。苦戦が続いていることから、アトラスは21年3月に事業の継続を諦め、事業を廃止している。
 同じく、企業売却で撤退することになるアミューズメント施設関連事業は、売上高は87億8800万円(前年比11.5%減)、営業利益は1億5300万円(同43.1%減)である。黒字を確保したが、既存店売上高が、前年比で10.8%減となったことなどから自社による事業継続を諦めた。

 一方、アトラスは、平成21年は商品化窓口業務を新たに強化している。米国の大手キャラクター会社マーベルのキャラクターの日本での商品化窓口業務を開始している。
 「アイアンマン プロジェクト」として来年初公開の映画『アイアンマン2』や、グループ会社マッドハウスが制作するテレビアニメ『アイアンマン』を主軸に展開する予定だ。「アイアンマン プロジェクト」には、同社のほか、パラマウント ジャパン、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、タカラトミーアーツ、マッドハウス、インデックスが参加する。
 21年の業務用ゲーム関連事業とアミューズメント施設関連事業からの撤退も合わせて、マーベルは今後は家庭用ゲームソフトやキャラクター事業により重点を置くことになる。これまでよりソフト産業寄りの企業に生まれ替わることになりそうだ。

アトラス http://www.atlus.co.jp/