ランティスの楽曲の音楽原盤がニコ動で利用可能に 

 音楽会社のランティスとドワンゴ、その子会社のニワンゴは、7月1日にランティスが原盤権を保有・管理する音楽原盤がニコニコ動画で利用が可能になったと発表した。これは3社がランティスが持つ音楽原盤について、ニコニコ動画における利用許諾契約を締結したことで可能になった。
 7月1日には、まずJAM PROJECT などの人気アニソンアーティストの楽曲や『らき☆すた』、「涼宮ハルヒ」シリーズなどのアニメ関連楽曲など約1000 曲の利用を開始した。今後も原盤許諾の許可が下り次第、追加を行う。

 インターネット上で利用する楽曲は、たとえ個人による投稿動画でも、権利者のあるものの使用には通常は個別の許諾が必要となる。しかし、ニコニコ動画では、運営会社のニワンゴとその親会社ドワンゴが権利者団体や権利者と利用許諾を一括して契約する。これによりユーザーが個別の手続きや費用を支払うことなく楽曲を利用することを可能とする。
 これまでに日本音楽著作権協会(JASRAC)、イーライセンス、ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)などの国内の主要な権利者団体と楽曲の利用許諾契約を結んでいる。これにより投稿者が、自己の演奏などで楽曲を利用することを可能にした。

 しかし、CDや配信などでリリースされている演奏された楽曲(音楽原盤)については、さらに音楽原盤の利用許諾が必要になる。こちらはこれまでにエイベックス・マーケティング、ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント、balloom、MOERと利用締結を結んでいる。
 今回これにランティスが加わる。ランティスは、バンダイナムコグループの音楽会社で、アニメ・ゲーム関連の楽曲を得意としている。ニコニコ動画ではアニメ・マンガは特に人気が高いジャンルであることから、ランティスの音楽原盤が利用可能になったことは、ユーザーから歓迎されるに違いない。また、サイトで楽しめる範囲も大きく拡大する。ランティスも含めた原盤利用可能な楽曲は、許諾楽曲検索ページから調べることが出来る。

 原盤権の利用許諾は、ニコニコ動画とユーザー生放送に限定した著作権フリーゾーンにもみえる。ニコニコ動画が、今後目指して行く方向も、こうした擬似著作権特区なのかもしれない。
 そして、権利保有者にとっても、原盤の利用がニコニコ動画のなかに限定され、音源の改変に対する監視もニコニコ動画が行うのであれば、経済損失もなく、逆に宣伝効果が期待出来るとの思惑もありそうだ。今後、さらなる許諾契約が実現するのかが注目される。そうなればニコニコ動画の利便性はさらに向上するだろう。

ランティス http://www.lantis.jp/
ドワンゴ http://info.dwango.co.jp
ニワンゴ http://niwango.jp/