初音ミク 米国で商品展開 ライセンス見本市にも出品

 ボーカロイドソフトと伴に誕生し、一大ムーブメントを引き起こす初音ミクのキャラクターが、米国でさらに大きく注目を集めそうだ。日本マンガ・アニメなどの事業を行うVIZメディアは、初音ミクの米国でのキャラクター商品化ライセンスの獲得を発表した。
 同社は6月14日から16日まで、ラスベガスで開催されるライセンス見本市 ライセンシング・インターナショナル・エキスポ(Licensing International Expo)で、初音ミクをラインナップのひとつとして紹介する予定だ。

 初音ミクは2007年にクリプトン・フューチャー・メディアが開発したボーカロイド呼ばれる音声合成システムのボーカルソフトである。発売にあたってはツインテールの美少女キャラクターが、商品を具現化するために採用された。
 国内ではこのキャラクターが二次創作で広く活用され人気を博している。また、フィギュアやアクセサリーなど商業展開も活発に行われている。VIZメディアのライセンス獲得で、米国でも様々な商品が発売されることになりそうだ。
 初音ミクはこの春になり、米国での注目が増している。5月には北米トヨタカローラが広告に採用、YouTubeにアップされた動画が話題を呼び、再生回数は95万回以上に達した。7月1日からロサンゼルスで開催されるアニメエクスポでは、バーチャルアイドルによる初のコンサートをノキアシアターで開催する。

 初音ミクのキャラクターから派生する商業商品は、国内では個別にライセンスされている。米国ではVIZメディアがライセンスを取り扱い、同社が中心になって展開するようだ。VIZメディアはこれまで『NARUTO』や『Bleach』など日本の人気マンガ・アニメのライセンス管理で大きな実績を持っている。商品化にあたっては、同社が米国で持つネットワークも活用されることになりそうだ。
 VIZメディアは先日、日本アニメ『TIGER & BUNNY』のライセンス獲得を発表したばかりで、それに続く大型ライセンスとなる。小学館・集英社系の企業であるVIZメディアは、これまで両社のマンガ、マンガ原作のアニメを主に取り扱ってきた。しかし、2011年からは、米国現地キャラクターのライセンスを獲得するほか、日本からも従来のグループの枠を超えた展開をする。自社グループ以外の有力コンテンツの獲得で、ビジネスをさらなる拡大を目指す姿勢が明確になっている。

VIZメディア http://www.viz.com/