博士号取得も 京都精華大マンガ研究科博士後期を設置

 京都精華大学は、2012年4月に新たに大学院マンガ研究科に博士後期課程を設置することを発表した。同大学は現在、マンガ学部、大学院マンガ研究科(修士)を設けているが、博士後期課程はさらなる研究の場となる。
 修業3年の後期課程では、マンガの理論研究を軸とする。さらに実制作の視点を加味することによって、高度で専門的なマンガ研究を行うとしている。修了要件を満たすことで、博士(芸術)の学位を取得も可能となる。マンガ大学院で博士号が取得出来る日本初のケースとなる。

 京都精華大学は、かねてよりマンガ分野の教育・研究に力を入れて来た。マンガ専攻の設置を経て、2000年には日本の大学では初のマンガ学部を開設した。現在はマンガ学科、アニメーション学科、マンガプロデュース学科を置き、多彩な教育を行う。
 2010年には、こちらも日本初となった大学院マンガ研究科(修士)を設置し、より高度な教育・研究を目指した。今回の博士後期課程も、そうした流れの一環だ。 

 大学によれば、マンガ文化は国内外から注目を受けている。海外からもマンガ文化の中心である日本での高度な研究の場を求める声があったという。
 マンガ研究者のほか、現役作家や編集者なども研究指導にあたる。修了後の進路には、研究者や大学教員、マンガ作家などを想定しているとのことだ。
 2012年4月の入学定員は4名、出願期間は2012年1月6日から1月20日を予定する。また試験日は同2月7日、合格発表日は2月17日になる。

 一方、国際日本学科を設けマンガなどのポップカルチャー分野の教育・研究で知られる明治大学も、2012年4月に大学院国際日本学研究科を開設予定だ。こちらは修士課程になる。2008年に学部が出来たばかりでもあり、今後の新たな広がりもありそうだ。
 大学におけるマンガやポップカルチャーなどの教育は、2000年代を通じて日本各地に広がっている。その結果、かつては学問領域とみられなかったこれらの分野の研究者が増え、さらなる教育の場が求められるようになっているようだ。2010年代は、大学院での教育・研究が広がることになりそうだ。

京都精華大マンガ研究科
http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/graduate/manga/