角川グループとドワンゴが資本提携 ニコニコ動画中心に

 エンタテイメント大手の角川グループホールディングス(角川GHD)とドワンゴは、互いに株式を保有し合う資本提携を実施すると発表した。角川GHDはドワンゴの株式を総額約30億2000万円で取得、一方、ドワンゴは角川GHDの株式を約17億2000万円で取得する。いずれも2011年6月13日付けで実施を予定する。
 角川GHDとドワンゴは、2010年10月に電子書籍ビューワ「ニコニコビューワ」、角川グループによるニコニコ動画内での公式チャンネルの設置などの業務提携を発表している。今回の資本提携の目的にもこれらの分野が挙げられており、新しいデジタルメディアの分野での協力をより強固にする狙いが窺える。

 角川GHDはドワンゴの保有する自社保有株10749株とさらにドワンゴが新たに発行する6051株を取得する。取得総額は約30億1700万円、角川GHDは今回の第三者割当て引き受けで、新株発行前換算でドワンゴの株式8.48%を保有することになる。これはエイベックス・グループ・ホールディングス、川上量生氏に次ぐ主要株主第3位となる。今後は経営面での発言も高まりそうだ。 
 一方、ドワンゴは、角川GDHが保有する自社保有株を第三者割当てで取得する。角川GHDの株式2.6%にあたる。また、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏は、6月25日開催予定の定時株主総会を経て角川グループHDの社外取締役に就任する予定だ。

 投資資金の差額から、ドワンゴはおよそ13億円の資金調達も行ったかたちとなった。調達資金は今後1年間、ほぼ全額がニコニコ動画のサービス拡充に投資される。
 ドワンゴによれば、8億2000万円はニコニコビューワの共同開発費用、ニコニコ動画内における角川グループの公式チャンネル設置費用、共同イベント実施、関連コンテンツの配信費用に充てる。角川GHDが株式取得を通じて、共同事業資金を負担することになる。
 さらに4億7600万円をニコニコ生放送の番組やコンテンツ制作費、運営などに充当する。今回の資本提携がニコニコ動画の事業を中心に動いていることが分かる。

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/
ドワンゴ http://info.dwango.co.jp/