「日本アニメ・フェスティバル」11月に北京・上海で開催

 外務省は、日中両国間の映像分野の交流を目指す「日本映画、テレビ週間」、「日本アニメ・フェスティバル」の日本側による事業スケジュールを明らかにした。
 ふたつの企画は、6月8日から18日まで、まず北京と上海の両都市で日本の作品を紹介する。その後、日本のテレビ番組の中国での放映や日本映画の劇場公開、ビジネスイベントも行う。このなかには11月下旬に予定する「日本アニメ・フェスティバル」が含まれる。
 日中の映像文化交流は、2010年5月に鳩山総理大臣(当時)との温家宝 中国国務院総理の日中合意に基づいて行われるものだ。日中関係強化のひとつとして提案されていた。この6月から具体的なかなたちとなってスタートする。

 プロジェクトの開幕は6月8日の北京での記者会見、開幕式となる。北京では6月13日まで、日本からのゲストを招いた上映会、中国国家博物館や大型複合ショッピングモール東方新天地での映画、テレビ、アニメ関連展示会を予定する。山田洋次監督、小林政広監督、そして俳優の仲代達矢さん、松坂慶子さん、徳永えりさん、桜庭ななみ さんらが現地を訪れる。
 一方、上海は、崔洋一監督、李相日監督、妻夫木聡さん、吹石一恵さんが参加する。6月12日スタート、18日まで予定する。オープニング上映は『悪人』である。中国の主要2都市で、日本の映画にスポットライトをあてる。

 両国の交流は、その後も続けられる。6月は映画が中心となるが、11月下旬には、アニメにフォーカスする事業を行う。北京と上海で実施する「日本アニメ・フェスティバル」である。詳細は明らかにされてないが、日本のアニメの公式なテレビ放映や映画上映が制限されている中国で、ファンが作品に接する貴重な機会になるだろう。
 日本のテレビ番組を中国のテレビ局で放映する「日本テレビ週間」、日本映画の中国での商業上映なども予定する。こちらも中国の市民が、日本の映像コンテンツに直接触れるチャンスとなる。
 日本国内では、アニメやマンガなどで今後も急成長が見込める中国市場に対する関心が依然高い。しかし、市場参入障壁の高さに、進出方法を考えあぐねている状況だ。今回の事業には、そうした情況に変化を与えるきっかけになることを期待したいところだ。