文教堂筆頭株主にジュンク堂 巨大書籍流通グループ誕生

 国内最大手の書籍チェーンである文教堂と、もうひとつの大手書籍チェーンであるジュンク堂が資本提携を行う。ジュンク堂は文教堂の代表取締役で筆頭株主の嶋崎欽也氏らから、議決権のある発行済み株式の24.95%の譲渡を受け、新たな筆頭株主となった。
 文教堂によれば、ジュンク堂は安定株主として長期保有する方針で、両社は今後の協力関係について協議を開始する。文教堂の大株主の2位以下はいずれも持株比率で7%以下となっており、ジュンク堂の文教堂への影響力がいっきに大きくなる。

 文教堂は首都圏を中心に186の書籍・雑誌、DVD・CDなどの店舗網を持つ。一方で、ジュンク堂は都心に超大型店舗を構え幅広い書籍を販売する。ネットワーク型の文教堂と集中投資型のジュンク堂という異なるタイプの企業だけに、相互補完関係が期待出来る。
 文教堂の売上高は前年はおよそ512億円、またジュンク堂の売上高は422億円、その合計は934億円と売上高で1000億円に迫る巨大書籍流通グループが誕生する。出版社や出版取次ぎにも少からぬ影響を与えそうだ。

 さらに別の側面は、ジュンク堂の親会社である大日本印刷である。大日本印刷は、やはり書籍販売や出版などを行なう丸善を子会社としている。同社の昨年の売上高は1025億円、3社の売上高合算は2000億円に達する。これらの売上の全てが書籍・雑誌ではないが、書籍販売のグループ会社としては飛びぬけた存在になる。
 大日本印刷はこのほかにも出版社主婦の友社や出版取次ぎの図書館流通センターを傘下に収め、中古本販売の大手ブックオフコーポレーションにも出資する。子会社am3を通じた任天堂DS向けの電子書籍販売を始め、電子書籍・コミックスへの進出にも熱心だ。
 新刊・中古の書籍販売・流通、電子書籍の販売・流通と出版関連業界における大日本印刷の存在感は急激に高まっている。出版界における今後の同社の動きは、益々目を離せないものとなる。

文教堂 http://www.bunkyodo.co.jp/
ジュンク堂 http://www.junkudo.co.jp/

大日本印刷 http://www.dnp.co.jp/