グッドスマイルカンパニー創立10周年 新たな戦略発表

 5月1日、東京・秋葉原で有限会社グッドスマイルカンパニーの創立10周年を記念感謝祭が開催された。パンプレスト出身の安藝貴範氏が2001年5月1日にスタートした同社は、社員一人、初年度売上高700万円から始まった。
 その高い技術力と企画の確かさで、会社は創立後から急成長を続けている。いち早くボーカロイド現象「初音ミク」に目をつけ商品化、2009年最大のヒットとなった「figma ドロッセロ」など話題も多い。2010年にはアニメ『ブラック★ロックシュター』を製作、本編を60万枚以上のDVDで無料配布、「figma ブラック★ロックシュター」や「ねんどろいど ブラック★ロックシュター」の売上に結びつけた。2010年の売上高は前年比35%増の80億円、社員58名、取扱商品数441点にも及ぶ。

(c)GOOD SMILE COMPANY

 記念感謝祭は、同社の事業とこれまでの成果、今後の展開を紹介するものである。当日は、グッドスマイルカンパニーに縁のあるおよそ400人もの関係者が集まったほか、会場に過去10年間の開発商品や発売を控えた最新作が展示・紹介された。
 会場は成長企業特有の活気と華やかさがあった。会場のインテリアや料理も、同社を象徴するオレンジと笑顔のキャラクターで統一され、雰囲気を盛り上げた。また、X JAPANのYOSIKIさんがロサンゼルスから電話でお祝いを述べたほか、人気ユニットJAM Projectが10周年記念ソング「ヒカリへのカウントダウン」を披露、来場者、数々のビデオレターは、グッドスマイルカンパニーの事業がフィギュアだけでない様々な方向に広がっていることを感じさせた。

 実際に壇上に立った安藝貴範代表取締役社長からは、今後予定される様々な事業プラン・企画が次々に紹介された。直近のプロジェクトでは、東日本震災義援金を集める趣旨で企画した「ねんどろいど 初音ミク 応援ver.」の受注数が7万4364個に達し、合計で7436万4000円の寄付が出来ることになったと発表された。フィギュアを通じて、被災地の復興に一役買う。 
 フィギュア関連では、この夏を目処に中国にグッドスマイル上海を設立するとの発表も目を惹いた。中国向けのフィギュアの開発、原型師の発掘を行うという。

 周辺事業の展開は多彩だ。まず、5月下旬から6月にかけて、iTUNE向けのアプリ「ねんどろいど惑星」のサービスを開始する。これは同社が発売するねんどろいどのデジタルカタログである。バンダイナムコゲームスとバンプレストと協力して手がけるのは、PSP向けのゲーム「ねんどろいどじぇねれーしょん」。同社が開発する2頭身同サイズのフィギュアを3Dキャラクターとしたゲームだ。両企画とも、自社の商品をキャラクター展開する試みだ。
 さらに会場ではイメージエポックから発売される「ブラック ロックシューター THE GAME」のPVも披露された。ufotable制作による超絶な映像が、来場者に驚きを与えた。
 安藝社長によれば、2011年はこれまで進めてきた企画がいろいろとかたちになるという。今後も新たな発表が出来るとし、11年目以降も積極的に事業展開を進める意欲を見せた。

グッドスマイルカンパニー http://www.goodsmile.info/