ニコニコ動画 英語版βサイトをオープン イベント配信など

 国内の大手動画配信・共有サイトであるニコニコ動画は、4月18日に国内同様のサービスを英語圏で展開する「niconicoβ」をスタートした。運営は日本でニコニコ動画を運営する株式会社ニワンゴが直接行っている。
 サイトでは現在ユーザー登録を受けつけているが、配信動画は投稿されたものが中心である。日本で行われている公式チャンネルやニコニコ動画独自の番組は、まだ提供されていない。一方で、4月20日には、4月22日から24日までワシントン州シアトルで開催される大型アニメコンベンション「SAKURA-CON 2011」のライブ中継を行うことを明らかにしている。ニコニコ動画によれば、これが英語版の生放送の第1弾となる。
 また、β版サイトには、既にプレミアユーザー登録のアイコンが用意されている。現在はまだアクセスは出来ないが、今後日本と同様に有料サービスを開始する可能性が強い。

 2007年にスタートしたニコニコ動画は、国内では動画投稿・配信・共有サービスのポータルサイトとして短期間で大きな成功を収めた。当初は、動画にテキストを重ねるコミュニケーション機能が人気を集めたが、現在はアニメ・マンガ・ゲームといったサブカルチャー領域から政治や社会まで幅広く扱い、ライブ中継を中心とした独自番組やテレビアニメの最新作配信など総合メディアに拡大しつつある。
 その人気からかねてより海外進出が取りざたされていた。これまでに台湾版、スペイン語版、ドイツ語版が立ち上げられていたが、海外でもっとも市場の大きな英語版への展開はなかった。今回は、いよいよその英語圏へ進出する。国内の事業採算性に目処がついたことが、きっかけになったと思われる。

 ニコニコ動画の英語圏進出に対するハードルももちろん高い。英語圏にはYouTubeやHuluなど既に大規模な動画配信サイトが存在するからだ。日本で成功のきっかけとなったコメント機能によるコミュニティ形成や、ニコニコ生放送の魅力をユーザーにどう伝えるかが鍵になりそうだ。
 同時に海外でも人気の高い日本のアニメを、国内と同様に海外でも配信するかも注目される。アニメが海外の日本カルチャーに関心がある層に対して大きくアピールする可能性が高いからだ。これは、インターネットを通じて海外に直接作品を届けたい関係者から注目を集めそうだ。さらに、日本と同様の有料会員による利用料で事業を支えるビジネスモデルが通用するかも関心を呼ぶだろう。

Nikoniko.com http://www.niconico.com/
Facebookページ
http://www.facebook.com/pages/Niconico/142307499170469?sk=wall