クランチロールが国内アニメ配信に進出 スマートフォンで

 日本アニメの海外向けのサイマルキャスト(同時期配信)を手がけてきクランチロール(Crunchyroll)が、日本国内でアニメ配信ビジネスをスタートする。マーベラスエンターテイメントと提携し、同社が手がける2011年4月開始の新作アニメ『俺たちに翼はない』、『星空へ架かる橋』をAndroidとiPhoneアプリでストリーミング配信する。
 配信にあたり、作品ごとのストリーミングのための専用国内向けスマートフォンアプリを開発した。両作品とも、日本でのテレビ放映直後から配信が行われる。専用アプリのダウンロードは無料で、プロモーションビデオと第1話も無料で視聴できる。さらに1540円で全話数を放映後から視聴可能となる。

 クランチロールは、2006年に米国カリフォルニア州で設立された。動画配信とコミュニティ機能を持ったサイトを運営する。日本アニメを中心にアジアのエンタテイメントコンテンツを英語圏に向けて配信している。放映直後の有料配信と期間を置いた後の広告付の無料配信を取り入れている。
 2009年より日本のアニメ関連企業から配信ライセンスの獲得を開始、現在は、多数の日本アニメをサイマルキャストする。海外で日本アニメ配信を行う代表的な企業だ。

 しかし、これまで同社のビジネスは、英語圏を中心とした海外に限られてきた。今回はアニメの本拠地である日本国内での初の本格的なビジネスとなる。
 配信に利用する技術は、既に米国で行われている技術を転用したものである。シリコンバレーに拠点を持つ同社の強みである技術を利用した新たな展開となる。また、国内配信にあたっては、海外に比べてサービス購入の価格は高く設定されている。海外中心であったクランチロールも、国内ユーザーからの収益性の高さに目をつけたかたちだ。
 一方で、海外に比べて国内は、ネット、モバイル向けのアニメ配信を行う企業が多い。スマートフォン向けで先行するとしても、競争は激しい。今後のビジネス展開が注目される。クランチロールは今回の2作品以外でも、年内に数作品を同じスマートフォンアプリケーションで公開するとしている。

クランチロール(Crunchyroll) http://www.crunchyroll.com/