IGポート第3四半期黒字に 特別利益4300万円計上

 4月8日、アニメ製作のIGポートは平成23年5月期第3四半期の決算発表を行なった。連結売上高は前年同期比で25.2%減の34億6700万円となったものの、営業利益は7400万円、経常利益は9100万円、四半期純利益は2億1000万円と黒字に浮上した。
 売上高の減少は映像制作事業が、第2四半期までで大きく売上げを減少していたためである。第3四半期も売上高は21億4100万円と前年同期比で36.0%減となったが、第2四半期までの63%減から大きく取り戻した。これはアニメ制作の本数が、第3四半期以降に大きく伸びたためとみられる。
 期間中の主要な作品は劇場アニメが『ブレイク ブレイド』、『攻殻機動隊 S.A.C. SOLIDSTATE SOCIETY 3D』など、テレビアニメは『戦国BASARA弐』、『えむえむっ!』、『もっとTo LOVEる —とらぶる—』、『君に届け 2ND SEASON』、『もしドラ~もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら~』などである。セグメント利益は600万円だった。

 出版事業の売上高は8億5800万円(前年同期比7.5%増)、セグメント損失は4200万円である。マンガ出版社マッグガーデンが中心となっているが、新刊は定期月刊誌19点、新刊単行本が79点だった。
 一方で、版権事業は堅調だった。売上高3億9700万円、セグメント利益は1億8600万円。売上高は減少したが、利益は大きく伸びた。期間中の利益のほとんどを版権事業で稼ぎ出したかたちとなっている。

 また、最終利益が拡大したのは、特別利益を新たに計上したことも理由だ。IGポートは、平成22年6月に子会社ジーベックの受注制作費の回収が出来ていないことを理由に、1億4600万円の売掛債権を特別損失としていた。平成22年11月にまでにこのうち9000万円を回収し特別利益としていたが、今回、さらに回収を進め、著作権許諾料との相殺も含め新たに4300万円を特別利益に計上した。
 一方、第3四半期決算発表や特別利益の計上はあったものの通期連結業績予想は変更しない。売上高51億2700万円、営業利益2700万円、経常利益4600万円、当期純利益9500万円を見通す。

IGポート http://www.igport.co.jp/