講談社 震災対応でマンガ主要6誌をネット無料公開

 講談社は4月1日より、同社の主要マンガ誌6誌の無料配信を行なう。これは3月11日起きた東日本大震災の影響で、震災の被災地を中心に全国各地で雑誌の発売が遅れるなどが発生したためである。定期的に購読をしていた読者の中に震災直後に発売された分を買い逃してしまった人が多いことから実施に踏み切る。

 無料配信されるのは、ヤングマガジン15号(3月14日発売)、同16号(3月19日発売)、週刊少年マガジン16号(3月16日発売)、同17号(3月23日発売)、週刊モーニング15号(3月10日発売)、16号(3月17日発売)、イブニング8号(3月22日発売)、Kiss6号(3月10日発売)、BE LOVE7号(3月15日発売)と6誌9冊に及ぶ。
 4月1日に、同社のマンガ関連の情報ポータルである講談社コミックプラスのPC版内に特設サイトを設置され、そこに各誌の内容が掲載される予定だ。公開期間は4月1日から30日までの1ヶ月間、専用ビューワをダウンロードしたうえで閲覧する。

 発刊する雑誌の中で特にマンガ誌に限って無料配信を行なうのは、いずれの雑誌も発行部数が大きいこと、そして連載作品が多く、購読の継続性を考えたとみられる。
 講談社はネットによる配信だけでなく、雑誌本体の購入に対する要望にも応える。2011年3月14日から2011年4月30日まで発売された定期刊行物に限り、4月1日から受付窓口を設けて講談社が自らバックナンバーの注文を受ける。通常は書店などを通して申し込む必要があるが、震災対応として行なう。

 震災対応のマンガ雑誌の期間限定の無料配信は、既に集英社の週刊少年ジャンプが行なっている。しかし、今回は、6誌9冊という規模に大きなインパクトがある。また、自社サイト内のシステムを利用しているのも注目すべき点だ。
 今回はあくまでも震災対応のためのイレギュラーなケースだ。それでも、この規模で自社サービスの配信を行えるという事実は、今後の電子書籍・雑誌の展開に意味を持ちそうだ。

講談社コミックプラス http://kc.kodansha.co.jp/