「イヴの時間」も公開 池袋テアトルダイヤ5月29日閉館

 映画配給・興行を手掛ける東京テアトルは、2011年5月29日の営業を最後に東京・池袋地区にある映画館テアトルダイヤを閉館することを決定した。同館は1956年にオープン、1982年には現在の池袋ビルの地下一階で運営してきた。現在は、2スクリーン合計137席となっている。閉館により45年にも及ぶ歴史の幕を閉じる。
 東京テアトルは今回の閉館について、スクリーンを収容する池袋ビルの所有者が老朽化したビルを建て替える方針を持っていることから決断した。また、同社は福岡のシネ・リーブル博多駅についても5月13日付で閉館する。こちらは映画館を所有する日活との協議の結果としている。

 閉館により東京テアトルの運営する劇場は首都圏関西圏のみに絞られ、13館体制となる。同社は2009年に業務提携で、日活シネリーブル系、シネカノン系の運営を開始し興行網を拡大している。一方で、2009年に新宿・テアトルタイムズスクウエア、2011年1月にシネセゾン渋谷を閉館している。シネマコンプレックスの増大で劇場間の競争が激化しており、最適な興行網体制を模索している。
 今回は劇場のあるビルオーナーの意向ではあるが、こうした外部状況も無関係ではないだろう。また、池袋地区では2006年にテアトル池袋も閉館しており、池袋1館体制となる。

 テアトルダイヤの閉館は、多くのアニメファンからも惜しまれることになるだろう。同館はアニメを得意としてきたテアトル池袋閉館後、その意思を受け継ぐかの様に、アニメ上映プログラムに力を入れて来た。2009年8月には2スクリーンに分割、より機動的に野心的なプログラムが組まれた。
 その中にはテアトルダイヤをスタートに、熱いブーム、そしてロングランを引き起こした『イヴの時間 劇場版』もある。さらに『プランゼット』、『センコロール』といったインディーズ出身の作家作品、同人アニメとして話題を呼んだ『こわれかけのオルゴール』、あるいは『.hack//G.U. TRILOGY』のような企画上映も充実していた。
 劇場周辺は、アニメイト、とらのあな等のマニア向けのショップ、執事喫茶なども点在する。秋葉原、中野と並ぶサブカルチャーの拠点ともなっている。その核のひとつとなっていたテアトルダイヤの閉館は惜しまれる。

テアトルシネマグループ http://www.ttcg.jp/