TV版「ヒックドラゴン」や新作「ベン10」 CNラインナップ発表

 米国の大手アニメーション専門チャンネル カートゥーンネゥトワーク(CN)は、3月23日、2011年以降放送する番組のラインナップ発表を行なった。13作品にも及ぶ新作と特別番組、そして引き続き放映される19作品である。
 新作ではCNが近年ますます力を入れる自社番組製作の傾向がより強まった。発表された新作は、カートゥーン・ネットワーク・スタジオやカートゥーンネットワークUKスタジオ、ワーナブラザーズアニメーションなどグループ企業による作品が目立つ。
 一方で、今回の発表のもうひとつの特徴は、有力コンテンツを持つ企業とのコラボレーションだ。まず、同じターナーグループのワーナー・ブラザーズ、DCエンタテインメントとは、新たなコンテンツ開発を含めたテレビ番組を製作する。さらに、ドリームワークス・アニメーションとはテレビシリーズ版の『ヒックとドラゴン』を手がける。

 ワーナー・ブラザーズ、DCとの取組みは、「DC Nation」と呼ばれるだけで詳細は明らかにしていない。『バットマン』や『スーパーマン』が活躍するDCユニーバーズに基づいた作品になる予定だ。ワーナー・ブラザーズの持つ劇場展開とマーケティング力、DCによる出版、それにカートゥーンネットワークの放送網を利用し大きく展開する。テレビ放送だけでなく、インターネット上でも展開し、今後の目玉作品となる。
 一方、『ヒックとドラゴン』は、2010年に世界的大ヒットになった劇場映画のテレビシリーズである。30分番組で、映画と同様フルCGアニメーションとして、ドリームワークス・アニメーションが制作する。こちらも話題作になることは間違いない。

 日本からも注目を浴びそうなのは、日本のカートゥーンネットワークでも放映される『ベン10』の新シリーズ製作が発表されたことだ。正式タイトルは未定だが、2006年以来、世界中で人気の同作の第5シーズンが登場することになる。
 また、『サンダーキャッツ』のリメイク作も気になるところだ。同作は80年代に日本のアニメスタジオの制作で作られたアニメーションを新たに復活させた新番組である。新作でも制作を日本のアニメスタジオが行なっているという。

 しかし、全体では日本アニメの存在感は相変わらず薄い。日本作品は、放送継続の『ポケモン』と『爆丸バトルブローラーズ』の2作品のみとなっている。2000年代前半には日本アニメのテレビ放送を数多く行なってきたカートゥーンネットワークだが、自局製作によるオリジナルシリーズ重視方針が強まっているためだ。
 2000年代初頭のテレビからの広告収入というビジネスモデルが、番組放送は自局発のキャラクターのプロモーション媒体というかたちに変化しているからだ。実際に、日本とカナダ共同製作の『爆丸バトルブローラーズ』についても、米国地域のマスターライセンスはカートゥーンネットワークが保有している。
 カートゥーンネットワークだけでなく、近年、日本アニメの米国での放映は全体に減少している。今後日本企業は、こうした環境変化をより意識した戦略が必要になる。

カートゥーンネゥトワーク (米国) http://www.cartoonnetwork.com/