グーグルがキッズアニメのポータル「Toon Goggles」開始

 検索エンジン・ポータルサイトのグーグルが、アニメーションの動画配信に乗り出す。グーグルはキッズ向けのアニメーション動画配信のポータルサイト「Toon Goggles」を発表した。既に情報サイトをオープンし、サービスを利用する作品の権利者、プロデューサー、放送局を募集している。動画は権利者が自ら投稿するかたちだ。
 サイトはテレビ番組の全編や予告編、トレイラー、また劇場作品を無料で配信する。グーグルによれば映像はフルHD対応、ただし当初は英語版とスペイン語版のみの提供となる。

 グーグルは動画配信サイトの大手YouTubeを傘下に持つが、Toon Gogglesはこれとは独立したものである。特徴はサイトのタイトルどおりに、キッズ向けのアニメーションに特化していること、そしてグーグルが得意とする独自の視聴アクセス解析を提供することである。つまり、マーケティング分析の機能を待たせている。
 Toon Gogglesは視聴者に対するサービスであると同時に、権利者に対する視点を意識したものである。無料配信の見返りに、視聴者データを得られることが権利者にとってメリットとなる。
 提供される解析データは、どの様な子どもたちがどの位の時間、どの番組を観たかなどになる。グーグルでは、テストマーケティングに最適とアピールする。また、旧作の再活性化や宣伝としての活用もアピールする。

 Toon Gogglesの試みはグーグルらしい独創性に満ちているが、これまで似たビジネスがないわけでない。権利者自らが配信するサイトではHuluがよく知られており、そのサービスにはアニメーションのカテゴリーが含まれている。Huluは広告収入の分配をビジネスモデルとしており、Toon Gogglesより利益化が可能だ。しかし、Huluと個別の契約が必要なため、手続きとしてはToon Gogglesのほうがやり易い。
 日本アニメに限れば、日本アニメ専門のクランチロール(Crunchyroll)と一部競合しそうだ。クランチロールは英語圏のファンに向けてアニメ配信を行なううえで視聴者の属性データを権利者に提供している。それがマーケティングのデータとして活用されているためだ。
 未就学児童、児童をターゲットするToon Gogglesとティーンが中心のクランチロールと住み分けとなるかもしれない。逆に言えば日本企業にとっては、キッズ向けの作品については、Toon Gogglesという選択肢が今後はあり得る。

Toon Goggles http://info.toongoggles.com/