インドのメディア・エンタメ産業 2010年は11%成長

 3月21日にインドの産業団体FICCIとコンサルタント・監査会社KPMGは、2010年のインドのメディア・エンタテインメント産業の市場規模が6520億インドルピー(約1兆1700億円)であること明らかにした。これは2009年に較べて、およそ11%の増加になる。
 今回の調査の対象となったメディア・エンタテインメント産業には、映画、テレビ、出版、ラジオのほか、音楽やアニメーション・VFX、ゲーム、インターネット、広告などが含まれる。同国のコンテンツ関連産業を幅広く含んだものだ。

 同国のメディア・エンタテインメント産業は、2007年、2008年に二桁成長をした後、2009年は1.4%と低い伸びにとどまっていた。これはリーマンショックの影響を受けた、世界的な不況を反映したものだった。
 しかし、2010年は再び高い成長軌道に乗り、同国のメディア・エンタテインメント産業の力強さを感じさせるものとなった。FICCI‐KPMGによれば、同国の関連産業は2011年には13%成長、そして今後2015年まで年平均14%成長すると予測する。市場規模は2015年には1兆2750億インドルピー、日本円で2兆3000億円規模に到達するという。

 産業の好調は、全体の41%を占める広告の回復が大きかった。金額は前年比17%増の2660億インドルピーである。一方、映画産業は全てのセクターの中で唯一、マイナス成長だった。また、FICCI‐KPMGは出版産業も他の分野よりも成長が鈍いとする。それでも2010年は10%成長、さらに今後も同じペースで拡大すると見る。
 ゲーム、デジタル広告、アニメーション・VFXの各産業は、高い成長を見込む。とりわけアニメーション・VFX産業については、年平均成長率は18.5%としている。成長はコンテンツに対する高いニーズを背景に、人材教育分野の投資が増加しておりVFXの生産が増えると予想する。さらにゴンアウトソーシングビジネス、2D映像のから3D立体視のフォーマットの変換などのビジネスが拡大するとする。同国のアニメーション・VFX産業は現在およそ400億円だが、今後大きく広がる。
 また、ソーシャルメディアの普及や音楽市場もデジタル化が牽引するとしている。インドでもメディア・エンタテインメント産業はデジタルコンテンツが成長セクターとなっていることが分かる。