講談社USA「セーラームーン」発売を発表 6年振り米国に

 2005年の絶版以来、米国で発売が途絶えていた武内直子さんの『美少女戦士セーラームーン』のマンガ単行本が6年振りに復活する。2011年秋より講談社USAパブリッシング(Kodansha USA Publishing)は、新装英語版の『美少女戦士セーラームーン』の発売開始をすると発表した。2011年より北米での翻訳出版に積極的に乗り出す講談社USAの目玉タイトルとなる。
 2011年9月に第1巻を発売、その後2ヵ月に1冊のペースでリリースする予定だ。これまでの全18巻を、本編12巻、短編集2冊に再編し、表紙や中表紙は新イラストとなる。さらに武内直子さんによるボーナスコンテンツ、翻訳に対する注釈を追加する。Tokyopopによる旧版とは、かなり異なったかたちになる。

 さらに講談社USAは、これまで北米で未発売だった武内直子さん『コードネームはセーラーV』全2巻の発売も決定している。本作は『セーラームーン』に先立ち武内直子さん1993年に連載開始、97年まで描いた。ストーリー的にも『セーラームーン』の前史となっており、『セーラームーン』にも登場するセーラーヴィーナスこと愛野美奈子の活躍を描く。
 講談社USAは本作をプレスクール(未就学児)向けの作品と説明している。『セーラームーン』は1990年代後半から2000年代初頭にかけて放送されたテレビアニメを通じて根強人気がある。しかし、講談社は、新しい子供たちにも積極的にアピールする。

 講談社による『セーラームーン』の再発売は、東映アニメが世界各国で進める同作のリバイバルとも連動していそうだ。東映アニメはヨーロッパやラテンアメリカを中心に、2010年よりアニメ『セーラームーン』の放映権と商品ライセンスを矢継ぎ早に再販売し、各国で新たにテレビ放送が始まっている。知名度の高いブランドを再び活性化させたいとの狙いがある。
 しかし、現在までに北米での新たな放映権や商品ライセンスの販売は発表されていない。もし、テレビ放映がなければ、かつてのような大ブームを実現するにはやや力不足かもしれない。
 日本ではマンガとアニメの関係は、マンガ連載からスタートし、人気があればアニメ化というケースが多い。しかし、北米ではアニメ、特にテレビ放送されたものの人気がマンガに広がる逆の流れがより強い。
 それでも少女マンガでは、近年でもVIZメディアによる『ヴァンパイア騎士』、Yen Pressによる『黒執事』のようなテレビ放送がないにも関わらずヒットする作品が生まれているのも確かだ。『美少女戦士セーラームーン』を再びヒット作に出来るかは、講談社USAのプロモーション力にかかっていそうだ。

講談社USAパブリッシング(Kodansha USA Publishing)
http://kodanshacomics.com/