12年までの新シリーズ 米ニコロデオン発表 過去最大で

 米国の子供向けチャンネル運営の大手ニコロデオンは、2012年までに新たに製作・放映するテレビアニメシリーズのタイトルを発表した。従来の人気シリーズ『スポンジ・ボブ』、『マダガスカのペンギンたち(The Penguins of Madagascar)』、『Fanboy and Chum Chum,』、『T.U.F.F. Puppy,』の新シーズンのほか、新作アニメも加わる。
 新作には大型タイトルが多い。『ミュータント忍者タートルズ(Teenage Mutant Ninja Turtles)』のフルCGアニメーション、ドリームワークス・アニメーションが制作するCGアニメーション『カンフーパンダ(Kung Fu Panda: Legends of Awesomeness)』、『ロボットとモンスター(Robot & Monster)』、2Dアニメーションからは『エアーベンダー 伝説のコーラ(The Last Airbender: Legend of Korra)』である。さらにイタリアのRainbow S.p.Aとの共同製作になる『Winx Club』があり、合計の5作品になる。

 なかでも目玉となりそうなのが、『ミュータント忍者タートルズ』だ。本作は、90年代よりたびたびアニメ化され地上波で放映されてきた。2007年にはフルCGアニメーションとして劇場映画化もされた。
 もともとはミラージュ・グループと4キッズ エンタテイメントが作品権利を保有していたが、2009年秋にニコロデオンが鳴り物入りで買収した。買収後の初作品として、2012年第4四半期(秋)から、テレビシリーズとしては初のフルCGアニメーション全26話で放映される。
 一方、『エアーベンダー 伝説のコーラ』は、『エアーベンダー』として実写化映画化もされた大ヒット作『アバター 伝説の少年アン』のスピンオフ作品である。前作の主人公アンの活躍から70年後、アンの意志を継ぐ少女カーラが新たな冒険を繰り広げる。全26話のうち、当初は14話のみを放映する。
 新作アニメーションは、この『エアーベンダー』以外の4作品全てがフルCGアニメーションになっているのも特徴だ。ニコロデオンにとっては、テレビアニメーションもフルCGアニメーション時代との認識のようだ。『カンフーパンダ』は、『マダガスカルのペンギンたち』に続く、ドリームワークス・アニメーションとのコラボレーションになる。

 ニコロデオンは世界最大級の子供専門チャンネル運営会社である。子ども専門チャンネルのニコロデオンのほか、アニメーション専門チャンネル ニックトゥーンや幼児向けのチャンネル ニックジュニアなどをグループに持つ。子ども向けの番組で世界でも影響が大きい。
 そのニコロデオンにとっても今回発表したアニメーションシリーズ製作規模は、過去最大規模だという。旧作新シリーズ、新作を合計して制作本数は話数換算で450話にも達する。ニコロデオンの国内外でのチャンネルの拡大、自社製作重視などが、反映されている。
 また、同局は土曜日朝8時から12時の時間帯を「サンデー・モーニング・アニメーション・ブロック」として、アニメーションタイトルに力を入れる。これは地上波ネットワーク局でかつて設けられ、現在は姿を消した土曜日朝の子供番組ブロックに替わるものとしての意図されているようだ。地上波の役割をケーブル専門チャンネルが代替する方向が明確になっている。今後、子ども向け番組の放映メディアとしてニコロデオン、ディズニーチャンネル、カートゥーンネットワークなどの存在がさらに強まりそうだ。

ニコロデオン http://www.nick.com/