アニプレ×ufotable新たな挑戦 「アニメ文庫」で新作挑戦

 アニプレックスとufotableが、アニメの新たな可能性に挑戦する。両社が協力して、新作の短編・中編のアニメを製作する新プロジェクト「アニメ文庫」を開始する。
 3月10日に、その第1弾となる『百合星人ナオコサン』、『みのりスクランブル!』、『ギョ』の3タイトルを発表。さらに同日夜に公式サイトもオープンした。

 アニプレックスとufotableによれば「アニメ文庫」は、アニメの新たなステージを目指して設立されたレーベルである。作品はビデオグラム(DVDやBlu‐ray Disc)1本に相当する短編・中編アニメで、単体で完結する作品となる。国内の製作が少ない20分から1時間程度の作品を想定しているようだ。
 「アニメ文庫」をスタートした理由については、フォーマットにこだわらないアニメ企画を制作し、発表するたまだとしている。テレビアニメの1クール、2クールのフォーマット、劇場映画のおよそ2時間のフォーマット合わないが、アニメクリエーターが「画にしてみたい」「動かしてみたい」と感じる企画を実現する。
 また、「アニメ文庫」のレーベル名については、テレビアニメは全集、劇場アニメハードカバー、それに対しての「読み切りの文庫」とのコンセプトだという。

 国内のアニメビジネスは、30分枠のテレビシリーズや劇場映画が主導する。ビデオパッケージ一本分で完結する作品は、そうしたなかで売り方やプロモーションが難しい。「アニメ文庫」としてブランド化することで、個々の作品としてだけでなく、野心的な作品の揃うレーベルとしてプロモーションが行なわれそうだ。
 また、今回「アニメ文庫」を製作する2社は、映画『空の境界』で、30分強から120分というイレギュラーな長さのアニメシリーズで成功を収めている。こうした経験から作品の長さに関わらずビジネス化は可能との読みもあるだろう。

 第1弾の作品の『百合星人ナオコサン』は、ashmirさんが「月刊コミック電撃大王」に連載する百合をテーマニした過激なコメディ、伊藤潤二さん原作の『ギョ』(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)はホラー、ちはや深影さん原作の『みのりスクランブル!』(芳文社「まんがタイムきららフォワード」)は、ギャグコメディと多彩な作品が並んだ。
 いずれの作品の制作も、劇場版『空の境界』で、ハイクオリティの映像、演出を実現を生み出したスタッフが行なう。意欲的な企画に、意欲的なスタッフ、「アニメ文庫」の今後の展開が注目される。

アニメ文庫 公式サイト http://www.animebunko.com

『百合星人ナオコサン』
[スタッフ]
原作: kashmir「百合星人ナオコサン」(「月刊コミック電撃大王」連載中)
監督・キャラクターデザイン・脚本・絵コンテ・演出・作画監督・原画:
竹内哲也
色彩設計: 千葉絵美
美術監督: 三宅昌和
撮影監督: 吉川冴
音楽: MOSAIC.WAV
音響監督: 岩波美和
編集: 神野学(Sony PCL)
ラインプロデューサー: 鈴木龍
制作プロデューサー: 近藤光
アニメーション制作: ufotable

[キャスト]
ナオコサン: 新井里美
みすず: 原嶋あかり
柊ちゃん: 野中藍
涼太: 國分優香里
お母さん: たなか久美
ちかん星人: 坂巻学
(C)kashmir / アスキー・メディアワークス

『ギョ』
[スタッフ]
原作: 伊藤潤二「ギョ」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
監督: 平尾隆之
キャラクターデザイン: 高橋タクロヲ
アニメーション制作:ufotable
(C)2011伊藤潤二・小学館

『みのりスクランブル!』
[スタッフ]
原作: ちはや深影「みのりスクランブル!」(芳文社「まんがタイムきららフォワード」)
監督: 野中卓也
キャラクターデザイン: 茂木貴之
アニメーション制作: ufotable

[キャスト]
みのり: 阿久津加菜
たまき: 五十嵐裕美
晃: 高井舞香
(C)ちはや深影 / 芳文社