メディア芸術の海外発信を考える 展示企画案を紹介

 3月21日に慶応義塾大学三田校舎にて、「日本メディア芸術・文化仮想博物館」と題したプレゼンテーション・セミナーが行なわれる。この企画では全体をふたつにわけ、前半では日本のメディア芸術を紹介する展覧会プランを紹介し、また後半ではメディア芸術と世界と関わりについてパネルディスカッションを行なう。
 イベントの主催はヒューマンメディア、同社は昨年度、文化庁による「文化発信戦略に関する調査研究事業」として「メディア芸術を通じた日本文化の海外発信」展示のテーマ・構成について調査研究を行った。今回はこの研究成果を紹介することで、メディア芸術の海外発信について考える。

 展示会案のパートで紹介されるのは、「世界に広がる“カワイイ”の潮流展」と「日本の芸術文化とメディアの変遷展」のふたつ。カワイイという現代の日本の感性に特化したコンセプトとメディア芸術を包括的に紹介する対照的なプランになった。
 現在は、国内外でメディアアートやポップカルチャーの企画展示が行われている。しかし、今回は実際に行われたものでなく、提案としてのプレゼンテーションがユニークになっている。企画立案の際のコンセプトを考えるという点で興味深い。

 シンポジウムは2つ。「日本のメディア芸術と文化をいかに海外に伝えるか」では、メディア芸術の関連団体や学芸員、学者など展覧会の専門家によりメディア芸術の伝え方を考える。
 「世界は日本文化とメディア芸術をどう見ているか」では、日本のポップカルチャー分野で活躍する海外出身者が集まる。映像や音楽、タレント、学術と幅広い分野に及び、海外からの視点から日本文化とメディア芸術を語る。
 イベントの入場は無料、ヒューマンメディアのサイトにて事前参加予約を受け付けている。

私たちは、日本のメディア芸術・文化をいかに海外に伝えるのか?
『日本メディア芸術・文化仮想博物館』

http://humanmedia.co.jp/virtualmuseum/index.html

10時~11時 展示プレゼンテーション1
  「世界に広がる“カワイイ”の潮流」展
11時~12時 展示プレゼンテーション2
  「日本の芸術文化とメディアの変遷」展
13時~14時 パネルディスカッション1 
  「日本のメディア芸術と文化をいかに海外に伝えるか」
パネリスト:(予定)
阿部芳久
(CG-ARTS協会<財団法人画像情報教育振興協会>文化事業部長)
小山周子
(東京都歴史文化財団学芸員)
佐野みどり
(学習院大学文学部哲学科教授)
森山朋絵
(東京都現代美術館学芸員)他

14:00~15:30 パネルディスカッション2 
  「世界は日本文化とメディア芸術をどう見ているか」
パネリスト
ダニー・チュー
(MIRAI株式会社代表取締役)
デヴィッド・ディヒーリ
(映像作家/ライター/キュレーター/翻訳家/有限会社ニ・ディ・ケイ<2dk Co., Ltd.> 代表取締役)
エチエンヌ・バラール
(ジャーナリスト兼トレンド・コンサルタント)
金正勲
(慶応義塾大学政策・メディア研究科准教授&ハーバード大学法科大学院客員教授)
サヘル・ローズ
(女優/キャスター/タレント)
王敏
(法政大学国際日本学研究所教授)
コーディネイター
中村伊知哉 (慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)

開催日時: 2011年3月21日(月・祝)10時~16時
会場:慶応義塾大学三田校舎・西校舎 1F 519教室
平成22年度文化庁メディア芸術人材育成支援事業
主催: 株式会社ヒューマンメディア
監修: 「日本メディア芸術・文化の海外紹介展示計画」セミナー監修委員
協力: 慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科