アニメフェアビジネスシンポ 制作技術や海外等16テーマで

 3月24日から東京ビッグサイトで東京国際アニメフェア2011が開催される。会場には最新のアニメ作品やステージイベントなどが行われる華やかな雰囲気がある一方で、3月24日、25日をビジネスデーとして参加者を制限するなどビジネス的な側面も大きい。
 アニメフェアのビジネスサイドを毎年サポートするのが、毎回開催されるビジネスシンポジウムである。ここでは業界団体や企業が中心となり、最新の情報を配信する。今年は2日間で16コマのシンポジウムが設けられた。

 2011年の特徴は、テクノロジー関連が目立つことだ。例年、デジタル制作関連の質の高いシンポジウムを行うデジタルアニメ制作技術研究会は、「制作現場からの提言2011」「地上派デジタル 制作現場の対応(仮)」を設ける。
 神風動画の「溶けゆく2Dと3Dの境界 ~アニメーション先進国日本としてのCG~」は、日本で特に開発が進む2Dテーストの3DCGの最新情報について手掛ける。このほか米国のVFXプロダクション リズム&ヒューズや国内のデジタルスタジオであるphスタジオもCG関連だ。
 さらに映像編集や音響などでも個別のテーマが設けられている。これらはアニメ制作の現場で、技術情報を得ることや発信への関心が高まっているからかもしれない。

 国際見本市ということで、海外をテーマにしたものも少なくない。なかでも注目したいのは3月25日の16時半から行われる「北米テレビ局向けアニメピッチ101(ワンオーワン)~企画持込のための基礎知識」である。アニメ企画の海外売り込みかたを取り上げる。
 主催のTIFFCOMは、昨年秋のコンテンツ見本市で北米テレビ局向けに企画を売り込むアニメピッチを行った。今回はそのフォローアップ企画となるようだ。昨年秋にはやや準備不足も見られたが、第1回を踏まえることで、プロジェクトを深めて行くとみられる。

 海外のコンテンツ情報に強みのあるJETROは、引き続き関心の高い中国にフォーカスする。「中国におけるアニメコンテンツビジネスの新しい動き」では、中国のアニメ・キャラクター市場の現地の最新情報、さらに子供向けSNS市場といったユニークなビジネスを紹介する。
 アジアITビジネス研究会は商業アニメーションに較べてあまり知られていない韓国のインディーズアニメーションをテーマとした「注目!韓国インディーズアニメーションの多彩な世界」では、クリエイター事情に加えて制作支援を行う行政の動きも伝える。
 さらに「ASIAGRAPH in Tokyo」は、アジアのCGアートの動き、「ケベックのプロダクションとアジアと日本の関係(仮)」ではカナダ・ケベック州のアニメーション産業が紹介される。

 近年、ビジネスシンポジウムでは個別の特化したテーマが増える一方で、アニメーション産業全体を見渡したテーマが減っているのはやや残念なところだ。そうしたなかで日本動画協会は「アニメ激動の10年を振り返って」とアニメ産業の流れを追う。
 また、ファンワークスによる「今、日本は本当にクールですか!?」では、日本のクールを切り口にジャパンブランドの発信力について考える。

東京国際アニメフェア2011 https://www.tokyoanime.jp/
 
3月24日
10時半-12時
■ 注目!韓国インディーズアニメーションの多彩な世界
(NPO法人アジアITビジネス研究会)
■ アニメ激動の10年を振り返って
(一般社団法人日本動画協会 データベースワーキング)
12時半-14時
■ 映像編集のテクニック
(岡安プロモーション)
■ 映像のための音楽制作 ~映像につける音楽の意味~(未定)
14時半-16時
■ コンテンツ*地域*大学/
川崎市における映像・コンテンツ・キャラクター関連政策と大学連携のこころみ
(専修大学ネットワーク情報学部)
■ 米国のVFXプロダクション リズム&ヒューズ (リズム&ヒューズ)
16時半-18時
■ 海外のプロダクションと日本のプロダクション作品 
(phスタジオ)
■ 「今、日本は本当にクールですか!?」
(株式会社ファンワークス)

3月25日
10時半-12時
■ 中国におけるアニメコンテンツビジネスの新しい動き 
((独)日本貿易振興機構(ジェトロ))
■ クリエイターの卒業後、5年後、10年後)
(個人発アニメーション研究会)
12時半-14時
■ ケベックのプロダクションとアジアと日本の関係(仮)
(ケベック州政府)
■ 溶けゆく2Dと3Dの境界 ~アニメーション先進国日本としてのCG~
(水崎淳平(神風動画))
14時半-16時
■ 制作現場からの提言2011
(デジタルアニメ制作技術研究会/東京工科大学 クリエイティブ・ラボ)
■ ASIAGRAPH in Tokyo
(ASIAGRAPH)
16時半-18時
■ ユニジャパンエンタテインメントフォーラム企画
「北米テレビ局向けアニメピッチ101(ワンオーワン)~企画持込のための基礎知識」
(TIFFCOM)
■ 地上派デジタル 制作現場の対応(仮) (デジタルアニメ制作技術研究会)