中国TVアニメ 昨年は前年比28%増 国家広電総局発表

 中国で映画・テレビ・ラジオなどのメディア分野を統括する国家広播電影電視総局(広電総局)は、2010年に中国国内で制作されたテレビアニメーションが385タイトル、およそ22万分に達したと発表した。これは2009年に較べて28%の増加となっており、広電総局は中国のアニメーション産業が順調に成長していると評価している。
 また2010年は共産党や政府が動画産業基地と呼ばれるアニメーションに特化したビジネス地区の支援を続けた。特に内蒙古自治区や四川省、河南省、山東省と遼寧省といった地方での増加が目立ったという。今後も引き続き、アニメーション制作とその人材育成を支援していく方針だ。

 アニメーション制作の多かった都市は杭州、無錫、瀋陽がトップ3で、その後に深セン、広州、蘇州、寧波、北京、鄭州、合肥が続く。日本のアニメーション関係者にも馴染み深い名前が多く含まれる。
 また、全体の78%(269作品、17万3000分)は、動画産業基地で制作された。杭州ハイテク開発区や無錫国家動画産業基地、瀋陽ハイテク産業ゾーンアニメーション工業団地などが代表的な産業基地となっている。動画産業基地を核とした積極的な産業育成が効果を発揮しているようだ。

 中国のアニメーション制作実績は、制作分数で算出するため規模感の把握が難しい。しかし、日本動画協会もテレビアニメの制作本数と分数を集計しており、これと比較することが出来る。
 それによれば日本国内の2009年のテレビアニメタイトル数はおよそ220、10万8000分となっている。2010年もほぼ前年並みとみられることからタイトル数、制作分数だけを比較すると既に中国は日本のアニメ制作を大幅に上回っていることになる。ただし、中国は金額ベースの生産高は明らかにしておらず、産業規模で日本を上回っているかは不明である。
 
中国国家広播電影電視総局 http://www.chinasarft.gov.cn/