男子中学生5割超、高校生4割がアニメCD購入 RIAJ調べ

 日本レコード協会(RIAJ)がとりまとめた2010年度「音楽メディアユーザー実態調査」によれば、国内でアニメ音楽のCDシングルを購入するのは全体の17%、CDアルバムを購入するのは12%程度である。また、ユーザーの中心は、中学生男女、男子高校生・大学生・専門学校生である。
 「音楽メディアユーザー実態調査」は、RIAJが音楽ユーザーの世代ごとの比較とトレンド分析を目的に1986年以降毎年行っている。音楽CD、音楽DVD、さらに着うた等のモバイル、インターネット経由の音楽メディアの動向を明らかにする。調査は全国を対象にインターネットを通じて行われ、5046のサンプルを得た。

 実態調査では、近年勢いを増しているアニメ音楽(映画/音楽/OVA)も独立した項目を設けている。この結果、過去半年間でアニメ音楽のCDアルバムを購入したのは全体の11.6%、CDシングルを購入したのは17.4%である。
 CDアルバムは前回より0.6%増、CDシングルは0.6%減と、いずれもほぼ前年並みである。CDシングルの購入率は、日本のポップス、日本のアイドルミュージック、日本のロックに次いでおり、音楽マーケットの中でアニメ音楽が確かなマーケットを築いているのが分かる。

 しかし、CDシングルでも17%程度と全体シェアは必ずしも大きくない。一方で、世代別・男女別では際立った購入経験の偏りが見られる。アニメCDシングルの男子中学生の購入率は53.7%と過半数を超えており、男子高校生は42.4%、男子大学生・専門学校生は32.4%といずれも高い数字となっている。また、女子中学生も28.4%である。
 同様の傾向はCDアルバムでも見られるが、アルバムの購入がシングルより低くなる傾向がみられるなか、女子中学生だけが30.2%とシングルとほぼ同じ購入率となっている。いずれにしても、アニメ音楽のユーザーが中学生男女、高校生・大学生・専門学校生男子とティーン世代に大きく依存していることが分かる。

 RIAJは、今年はYouTubeやニコニコ動画などの無料動画配信サイト、さらにCDショップの利用状況を特に詳しく調べている。デジタルビジネス化が進む音楽ビジネスの背景を探る意図が窺える。
 動画配信サイトについては、2人に1人がYouTubeを、4人に1人がニコニコ動画を、音楽を楽しむために利用している。そのうえで、YouTubeの利用が拡大しているとする。また、無料動画配信サイトから音楽ファイルをダウンロードした人は4人に1人であった。これについてRIAJは、動画配信サイトにはプロモーション手段としての役割と購入阻害要因や違法ダウンロードのソースにもなるなどの二面性があると指摘する。
 CDショップでは店舗来訪率は58.2%、ECサイト来訪者の44.4%を上回った。また、店舗・ECサイトとも若年層の利用が多いことを明らかにしている。

日本レコード協会(RIAJ) http://www.riaj.or.jp/