東映第3Q増収増益 相棒、ワンピース、プリキュア貢献

 2月14日に東映の平成23年3月期第3四半期決算が発表された。映像関連事業部門を中心に業績は好調で、第3四半期までの連結売上高は808億7000万円、前年同期比4.6%増だった。また、営業利益は81億9900万円(同35.4%増)、経常利益は95億8900万円(同32.3%増)、四半期純利益は49億4800万円(同56%増)と利益の伸びの高さが目立った。
 人気テレビシリーズの劇場化作品『相棒-劇場版Ⅱ-』や特撮映画、アニメ関連事業の好調が業績を支えた。同社の得意分野を活かした決算となった。

 映画製作、配給、映像パッケージ、版権事業から構成される映像関連事業部門の売上高は536億6800万円、営業利益は62億6400万円である。
 製作・配給ではヒット作として『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』、『天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE ムービー』、『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー』、『相棒-劇場版Ⅱ-』の4作品を挙げた。4本のうち3本を特撮映画が占めた。また、『映画 ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー・・・ですか!?』、『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』も好調としている。
 アニメ関連では『ワンピース』と『ハートキャッチプリキュア!』の国内版権事業が好調としている。劇場映画、版権事業ともテレビ発の子供向け番組が業績を牽引する。

 映画興行事業は、グループ会社のティ・ジョイのシネコンが中心となる。東映直営の4スクリーン含めて、前年同期より13スクリーン多い171スクリーン体制での運営である。このティ・ジョイのシネコンが堅調に稼働した。売上高は109億3000万円、営業利益は5億5700万円である。
 催事関連事業では、「トリノ・エジプト展」、「大昆虫博」、キャラクターショーなどイベント運営をする。東映太秦映画村も含めて全体に堅調で、売上高は68億8000万円、営業利益は12億7300万円である。

 『相棒―劇場版Ⅱ―』が好調に稼動したことや『ワンピース』などのキャラクター商品・DVDが予想を上回る稼動をしていることを理由に、東映は通期業績予想を上方修正した。これは昨年11月11日の上方修正に続くものだ。新しい予想では連結売上高は1040億円、営業利益92億円、経常利益105億円、当期純利益52億円としている。
 しかし、新しい業績予想でも、第3四半期までで売上高の進捗率が既に8割を超え、利益面の進捗率はいずれも9割を超えている。興行のぶれで大きく業績が変わる映画会社ではあるが、第4四半期の結果次第では、今後もポジティブな状況が続きそうだ。

東映 http://www.toei.co.jp/