プリキュア好調マーベラス 北米特損こなし業績上方修正

 エンタテイメント企業マーベラスエンターテイメントが、2月9日に発表した平成23年3月期第3四半期は好調さを維持した。第3四半期までの連結売上高は57億円6400万円と前年同期比で12.7%減となったものの営業利益は4億900万円、経常利益は3億6400万円、四半期純利益は3億5400万円といずれも黒字転換している。
 期間中は、米国法人のMarvelous Entertainment USA, Inc.にて1億1500万円の減損損失を個別決算で特別損失計上し、またデジタルコンテンツ事業で大型タイトルの開発中止を行っている。しかし、音楽映像事業の「プリキュア」シリーズやゲームソフト「牧場物語 ふたごの村」の好調がそれをカバーしたかたちだ。

 音楽映像事業は、売上高27億7800万円(前年同期比3.2%増)、セグメント利益が5億2600万円(同47.0%増)である。好調だったのは同社が手掛けるアニメ「プリキュア」シリーズの音楽事業である。企画音楽の発売に加え、新規音楽配信サイトへの供給から音楽配信収入が大きく伸びた。
 映像事業では「ミュージカル『テニスの王子様』」の関連DVDの受注が好調だった。マーベラスはファーストシーズンの完結とセカンドシーズンの開幕が影響したとしている。また、ここでも「プリキュア」シリーズのテレビ作品、新作映画のDVDとBlu-ray Discが好調で、製作委員会からの映画配分収入が拡大した。

 デジタルコンテンツ事業は、売上高は22億5000万円(同25.8%減)、セグメント利益は8900万円である。PS3・Xbox360向けの大作RPG開発中止により2億4500万円を売上原価に計上したが、固定費圧縮などもあり、黒字転換した。
 DS向けソフト『牧場物語 ふたごの村』が累計出荷およそ20万本、PSP向けソフト『Fate EXTRA』が累計出荷10万本のヒットとなっている。また、オンラインゲーム分野で昨年12月にスタートした、『ブラウザ一騎当千』が会員数、課金状とも計画を上回っている。
 舞台公演事業は「ミュージカル『テニスの王子様』」のファーストtシーズンが完結したことから公演数が減少し売上高は7億3500万円(同16.6%減)である。しかし、運営の効率化によりセグメント前年同期88.5%増の9000万円であった。
 
 第3四半期までの業績を受け、マーベラスは平成23年3月期通期業績予想の上方修正を行った。これまで65億円としていた連結売上高は68億円に、1億8000万円の営業利益は2億円に、さらに経常利益は1億円から1億3000万円、当期純利益は9000万円から1億2000万円に引き上げられる。
 
マーベラスエンターテイメント http://www.mmv.co.jp/