日本テレビとNTTドコモは、10月3日夜から放映を開始するテレビアニメシリーズの『DEATH NOTE』が、両社の出資するコンテンツ投資会社有限責任組合D.N ドリームパートナーズの第1号投資案件となると発表した。
有限責任組合D.N ドリームパートナーズは、今年2月に日本テレビとNTTドコモが発表した放送・通信分野の業務提携に基づいて4月3日に設立された会社である。携帯電話での展開も含めたテレビ番組などの優良コンテンツに投資する目的を持っている。
両社の出資総額は各社50億円ずつ合計100億円となっており、大手企業が出資する大型コンテンツファンドとして注目されていた。
この大型ファンドの最初の投資案件として『DEATH NOTE』が選ばれた。『DEATH NOTE』は少年ジャンプ(集英社)連載マンガで、ノートに名前を書かれると死んでしまうというアイディアと緻密な物語で大きな人気を得ている。
また、6月17日には、藤原竜也主演で前編、後編2部構成の劇場映画として前編が公開された。こちらも評判通りの大ヒット映画となっている。
日本テレビとNTTドコモは、最初の投資案件で人気作品を取り上げることで、新会社のビジネスに大きなはずみをつけることが出来そうだ。日本テレビでは今回の投資について、DVD販売で13億円、海外販売で2億円を目指したいとしている。
今回、制作を担当するアニメスタジオのマッドハウスは、これまでにも『モンスター』や『NANA』といったベストセラーマンガのTVアニメ化に実績を残している。原作の雰囲気を壊すことなく、アニメ作品としても高品質を実現するなど、評価の高いアニメ制作会社である。
監督は荒木哲郎氏、キャラクターデザインは北尾勝氏が務める。
テレビの放映期間中の11月に公開される劇場映画後編『デスノート~The Last name~』とも時期が重なる。物語の完結となる劇場公開とテレビでのアニメ展開とでシナジー効果を生み出し、大きな話題となりそうだ。
原作:大場つぐみ・小畑健(集英社・ジャンプコミックス刊)
シリーズ構成:井上敏樹 キャラクターデザイン:北尾勝
美術監督:一色美緒 色彩設計:橋本賢 音響監督:山田知明
監督:荒木哲郎 アニメーション制作:マッドハウス
製作著作:日本テレビ、バップ、集英社、マッドハウス