角川グループ第3Q DVD・BDは「涼宮ハルヒ」が貢献

 角川グループホールディングス(角川GHD)は、1月28日に平成23年3月期第3四半期決算を発表した。連結売上高は1044億100万円と前年同期比で5.4%増加、営業利益は53億8300万円(同87.3%増)、経常利益は59億8700万円(同91.8%増)、四半期純利益は1200万円(同77.8%減)である。
 好調だったのは出版事業で、映像事業、クロスメディア事業はいずれも営業損失を計上している。角川GHDは出版事業の事業領域をさらに拡大し、電子書籍や海外市場に向けても積極的な展開を図る一方で、映像事業とクロスメディア事業においては抜本的な構造改革に取り組んでいるとする。

 出版事業の売上高は731億300万円、営業利益が67億6900万円である。マンガ、ライトノベルが好調、実用書、新書、児童書なども堅調だとしている。
 売上げに貢献したアニメ作品では、出版事業の中で手がけているDVD、Blu‐ray Discの『涼宮ハルヒの憂鬱 Blu‐ray BOX』、『涼宮ハルヒの消失』、『ストライクウィッチーズ』の3作品が挙げられている。

 映像事業は売上高249億8100万円、営業損失5億3000万円と引き続き赤字だった。邦画配給での興収目標未達と11月以降の劇場動員数の減少が業績に影響した。一方、DVD、Blu‐ray Discでは『涼宮ハルヒの憂鬱 Blu‐ray BOX』、『涼宮ハルヒの消失』が売上げに大きく貢献した。
 クロスメディア事業は売上高208億3500万円、営業損失1億2800万円である。角川グループが現在、力を入れているデジタルコンテンツの独自プラットフォーム事業「BOOK☆WALKER」がこの中に含まれている。新規事業の立ち上げコストがあり、営業損失となったとみられる。今後は、こうしたデジタルコンテツビジネスの伸長が業績に関わって来るだろう。

 また、角川GHDは、第3四半期の決算発表にあわせ、通期の連結業績予想の修正も発表している。売上高はこれまでどおりの1360億円だが、営業利益を57億円から64億円に、経常利益を60億円から70億年に当期純利益を20億円から23億円にそれぞれ引き上げる。
 出版事業においてライトノベルやマンガ、ビジネス書、新書などが好調であること、DVD、Blu‐ray Discではアニメ作品の販売が増加している修正の理由である。これらが利益増加に貢献した。

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/