東映アニメ第3四半期 版権事業、パッケージが好調

 1月28日に、アニメ製作の東映アニメーションは、平成23年3月期第3四半期の決算を発表した。先日、今期3度目の通期業績予想を上方修正したように、人気作品に支えられ第3四半期も好調を維持している。
 連結売上高は201億4800万円と前年比35.8%増となったほか、営業利益は34億400万円(同133.9%増)、経常利益は36億3200万円(同121.1%増)、四半期純利益は21億6300万円(同124%)である。特に利益面での伸びが目立つ。
 
 業績を支えたのはロングランで展開する大型作品である。「プリキュア」シリーズ、『ワンピース』などである。こうした状況はとりわけ版権事業と商品販売事業に大きな効果を与えている。
 版権事業は売上高67億6700万円(前年同期比62.3%増)、セグメント利益30億8000万円(同75.3%増)と大きく伸びた。国内部門で『ワンピース』がアパレル、フィギュア、パズル、生活雑貨など幅広い分野でキャラクター商品展開したほか、『ハートキャッチプリキュア!』も好調だった。円高による為替の影響もあった海外版権事業の大幅減収もカバーした。
 商品販売部門でも、『ワンピース』」や『ハートキャッチプリキュア!』の関連キャンペーンやタイアップ商品が高稼動した。売上高は57億7000万円(前年同期比88.1%増)、セグメント利益は3億200万円(同343.4%増)である。

 映像製作・販売事業はばらつきが目立った。前年同期に大型ヒット『ONE PIECE FILM Strong World』があった反動もあり、『映画 ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー・・・ですか!?』のヒットがあったが劇場アニメ部門は減収だった。
 また、テレビアニメ部門も前年同期に比べ放映本数が少なかったことから大幅減収となった。期間中は『ワンピース』、『ドラゴンボール改』、『怪談レストラン』、『ハートキャッチプリキュア!』、『マリー&ガリー Ver.2.0』、『うちの3姉妹 おかわりぱれたい』、『デジモン クロスウォーズ』などを手がけた。
 一方、パッケージソフト部門では、8月に発売された映画『ONE PIECE FILM Strong World』、テレビシリーズ『ワンピース』「Log Collection」シリーズ、『映画 プリキュアオールスターズDX2』などのBlu-ray Disc、DVDが好調で大幅増収だった。
 また海外向けの番組販売などの海外部門も、為替の影響をこなし大幅増収だった。こちらは海外向け再びビジネスを強化している「ドラゴンボール」シリーズが貢献した。フランス向けではテレビ放映権やビデオ化権、北米向けのビデオ化権などが好調だった。
 パソコンやテレビ向けの映像配信サービスは好調だったが、モバイル向けサービスはアフィリエイト広告の規制の影響などにより大幅な減収である。
 映像製作・販売事業全体の売上高は71億4500万円(前年同期比2.3%減)、セグメント利益は7億4300万円(同66.9%増)である。全体に事業の多角化が進んでおり、この結果ひとつの人気コンテンツから様々な利益を上げられることが、東映アニメの今期の好調につながっているようだ。

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/