国内劇場映画 年間興収2207億円は、歴代新記録

 一般社団法人・日本映画製作者連盟は、27日午後より都内のホテルにて、2010年全国映画概況を、次のように発表した。

  ☆ 年間入場者数=1億7435万8000名(前年対比103.0%)
  ☆ 年間興行収入=2207億3700万円(同107.1%)
     ★ うち邦画興収=1182億1700万円(同100.8%)
     ★ うち洋画興収=1025億2100万円(同115.5%)
  ☆ 平均入場料金=1266円(同104.0%)
  ☆ 公開本数=716本(邦画408本、洋画308本)
  ☆ スクリーン数=3412スクリーン(前年比16スクリーン増)

 これについて、大谷信義映連会長は「年間興収2207億余円は、2004年の2109億円を超える、歴代新記録。また入場者数=映画人口も、2000年以降で最高となった(正確には、1974年の1億8573万8000名以来)。また全国3412スクリーン中、デジタル対応設備を持つのが980スクリーンで、3D上映設備を持つのが763スクリーン。今年はさらに広がることだろう。
 邦画の興収10億円以上のヒット作29本をトータルすると、847,5億円となり、一方洋画のヒット作10億円以上の合計額は729.8億円と、邦画が3年連続で優勢。しかし洋画は「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」「トイ・ストーリー3」と、興収100億円以上の作品が3本出た」などと語った。

 引き続き、出席した松竹、東宝、東映、角川映画(角川書店)の各代表が、2011年の公開作品について語ったが、そのうちアニメ・特撮作品については、松竹の迫本社長が「6月4日から『戦国BASARA劇場版』を、7月2日から『鋼の錬金術師/嘆きの丘の聖なる星』を、秋には『テニスの王子様』を公開します。『戦国BASARA』は、歴女ブームを作った戦国アクションです」と、東宝の高井社長は「1月29日からの『GANTZ』、3月のおなじみ「ドラえもん」、4月には『名探偵コナン』と『クレヨンしんちゃん』の新作、そして7月はスタジオジブリの新作『コクリコ坂から』と『ポケットモンスター』の新作があります」と、また角川映画の椎名専務は「『そらのおとしもの』と『ストライクウィッチズ』の2本のアニメ映画を配給します」などと語った。
 一方独自のユーモアを交えた語り口で、満場を涌かせる岡田裕介東映社長は「東映の昨年は、結局スーパー戦隊、仮面ライダー、プリキュア、ワンピースの4本柱しかなかった。そればかりで走り、キャラクター頼りすぎだと思ったが、今年もそれを進めていく(笑)。当社は今年、創立60周年を迎えることから、4月以降の公開作品に、「60周年記念」の冠をつけていくのだが、『仮面ライダー40周年記念作品』とか『スーパー戦隊シリーズ30周年記念』とか、勝手に認定して、あたかも創立60周年を蔑ろにする動きが社内にある(笑)。5月公開の『ブッダ』は、当初私が反対した作品だが、これを創立60周年記念作品と認定したい」などと語った。

 なお2010年公開作品中、日本映画の興収10億円以上のヒット作のうち、アニメは「借りぐらしのアリエッティ」(興収92.5億円)を筆頭に8本。特撮作品は、正月の「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド」(興収15.4億円)など、いずれも「仮面ライダー」作品が計3本。外国映画のヒット作の中では、「トイ・ストーリー3」(108億円)など、計3本がアニメで、そのすべてが3D上映作品。特撮を中心にした映画では「アバター」(興収156億円)など8本があり、これまた4本が3D上映作品と、まさに「3D映画元年」に相応しい陣容となった。

日本映画製作者連盟 http://www.eiren.org/