角川グループ ゲーム事業の戦略子会社角川ゲームス設立

 大手エンタテインメントグループの角川グループホールディングス(角川GHD)は、今年4月1日にゲーム関連事業の新会社 株式会社角川ゲームスを設立することを明らかにした。角川ゲームスは、角川GHDが100%の株式を保有する持株会社の直轄会社となる。
 角川GHDでは、これまで角川書店やアスキー・メディアワークス、エンターブレインといったグループ企業が個別にゲームソフト事業を行なってきた。しかし。今回は新たにゲーム事業に特化した新会社を立ち上げることで、この分野を強化する。角川ゲームスは、ゲーム事業における戦略会社との位置づけである。

 新会社は今後、角川グループの強みである多様なコンンテンツのゲーム化推進や、グループ内の各事業会社との連携による営業力やプロデュース力の強化、グループ外のゲームパブリッシャーや開発スタジオとの連携などについて取り組むとしている。
 グループ内のゲーム関連事業の中核となると同時に、外部との協力を図る。今後は角川ゲームス発のゲームソフトといった展開も期待出来そうだ。

 角川GHDは、出版、映画、アニメ、モバイルなどの幅広いエンタテイメント分野で独自のコンテンツ戦略を進めている。しかし、エンタテイメント・コンテンツビジネスを展開する際に、マンガ化、アニメ化と並び重要とされるゲーム分野では大きな基盤はない。今回は、自社グループに欠けているゲーム事業を拡大する試みとなる。
 ゲーム関連事業では新興勢力となるが、同社には他の企業にない強みもある。ひとつはマンガ、アニメ、ライトノベルなどの豊富な自社コンテンツである。

 角川GHDには、近年大ヒットとなった『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』、さらにロングランで幅広い世代から愛される『ケロロ軍曹』などをはじめ数多くの人気作品がある。また近年アニメ化の原作として勢いが増すライトノベルでは、圧倒的な強みある。
 特に、コアなファンに向けた作品を得意としている。グループ内で連携しながらこうした作品のゲーム化を進めれば大きな成果が期待出来るだろう。

 ゲーム関連メディアの充実も、角川GHDの大きな強みと言えるだろう。エンターブレインの「ファミ通」ブランド、アスミー・メディアワークスのアスキー・「電撃」ブランドの出版・ウェブサイトなど同社のゲーム関連情報事業は、情報発信力はゲーム業界では群を抜いている。こうしたメディアとの協力も出来れば、新会社は大きな力を発揮するに違いない。

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/