パワーレンジャー サムライ 2月7日~米ニコロデオンで放送

 日本の特撮番組『侍戦隊シンケンジャー』をベースにしたテレビシリーズ『パワーレンジャー サムライ(Power Rangers Samurai)』が2月7日から米国最大の子どもチャンネル ニコロデオンで放送開始する。プレミア放送となる初回は月曜日の20時から、レギュラー放送は日曜日午後、さらに再放送を土曜日午後に行なう。また関連チャンネルのニックトゥーンでも金曜日の20時から21時に放映する。
 プレミア放送はニック・モバイルで同時配信、ニコロデオンのVODでも配信する。放映に先立つ2月3日からは、インターネットサイト ニック・ドットコムで番組紹介と伴に、番組をテーマにしたゲーム提供をする。ゴールデンタイムの確保や複数のメディアを利用した大量の露出でブームアップを目指す。番組の新シーズンスタートに大きな期待がかかっている。

 『パワーレンジャー』シリーズは、日本の戦隊シリーズを海外向けにリメイクし、1993年より米国で放映をされてきた。『Mighty Morphin Power Rangers』としてスタートしたシリーズは米国をはじめ世界60ヶ国で放映、大人気となり19シーズンを重ねた。サバン・ブランズによれば、シリーズ累計でこれまで全世界で50億ドルの売上げ(小売市場)を実現したという。
 しかし、2000年代後半より人気に翳りが見え始め、2009年にそれまで番組を放映してきたABC・ディズニー系での放映が打ち切られた。

 そのブランドを新たに買収したのが、90年代に『パワーレンジャー』シリーズを米国に持ち込んだ実業家ハイム・サバン氏である。サバン氏はユニビジョンなどの企業グループを経営しメディア王として知られている。また、2010年にブランド戦略会社としてサバン・ブランズ(Saban Brands)を立ち上げ、コンシュマー向けのブランドの世界展開を目指す。
 サバン氏はその中核ビジネスのひとつとしてかつて手がけた『パワーレンジャー』を買い戻し、ブランド再構築を目指している。これによりシリーズ最新作『パワーレンジャー サムライ』は、放送局をABC・ディズニー系よりニコロデオン系に移している。ブランド認知力のアップを目指し、今後も、かなり大規模な展開が続きそうだ。

 『パワーレンジャー』は日本の戦隊シリーズをベースにしているとはいえ、その作品内容はかなり異なる。登場人物は現地の俳優が演じるものに差し替えられ、脚本なども独自のものだ。それでもビジネスの点では、日本企業にも恩恵が大きい。
 特にこれまでもシリーズの玩具を手がけてきたバンダイナムコグループは、既に新シリーズの全世界での玩具分野のマスターライセンスを獲得している。キャラクターブランドの復活で、その売上げの拡大が期待される。

パワーレンジャー サムライ(Power Rangers Samurai)』 http://www.powerrangers.com/
サバン・ブランズ(Saban Brands)  http://www.sabanbrands.com/
ニコロデオン http://www.nick.com/