文化庁 平成23年度予算案 メディア芸術振興なども

 文化庁は1月11日に、「~新たな「文化芸術立国」の実現~」とのテーマとともに、平成23年度の文化庁予算(案)の概要を公開した。23年度の文化庁予算は1031億2700万円前年比1.1%の増加である。文化庁が取り扱う文化政策には、音楽やアート、舞台芸術、美術館・博物館まで幅広い分野が含まれる。
 また、映画や文化庁がメディア芸術と分類するアニメ、マンガ、ゲーム、CG、メディアアートも同庁の対象領域となっている。とりわけ近年は、海外からの注目の高まりや文化波及効果の高さもあり、予算面からもメディア芸術の存在感が高まっている。

 平成23年度の予算組みでは舞台芸術とメディア芸術とあわせて、戦略的な発信を目的として全年度より4億4100万円多い47億7000万円が計上されている。このうちメディア芸術振興予算は前年比4800万円減の14億6700万円、新たに「クリエイティブ・ニッポン発信!プロジェクト」に5億1200万円がつく。
 メディア芸術振興予算で大きな割合を占めるのは、メディア芸術祭関連事業11億5900万円(前年度12億700万円)、メディア芸術デジタルアーカイブ事業2億2800万円、メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業2億1700万円である。
 さらに文化芸術の海外発信強化に6億3000万円、日本映画の振興9億2900万円、芸術による国際交流活動への支援の11億2000万円、文化政策情報システムの整備7700万円などがある。この分野の国内外への文化発信機能と基盤整備に重点が置かれていることが判る。

 アニメーション関連ではメディア芸術振興で、新たに優れたアニメーション映画の製作活動を支援するアニメーション映画製作支援事業1億6200万円が予算化された。国際共同製作の支援制度充実、映画を通じた国際文化交流、海外での作品上映機会の獲得推進などを目指す。
 さらにメディア芸術の人材育成で、平成22年度に初めて予算化された若手アニメーター等人材育成事業が平成23年度も引き続き2億1500万円の予算が振り分けられた。
 一方で、文化庁が23年度の予算案で目玉とする「元気な日本復活プラン」の中で4億円の要求をだしていた「先端的メディア芸術競争力強化事業」は予算化されなかった。この事業は3DCGなどの先端的映像事業で日本が後塵を拝し始めているとし、CGアニメーション分野の人材育成強化を目指すとして要望していた。

文化庁 http://www.bunka.go.jp/