東宝23年2月期第3Q 売上げ前年並み 映画興行好調

 大手映画会社の東宝は、1月11日に平成23年2月期第3四半期決算を発表した。映画事業の好調に支えられ、売上高はほぼ前年並み、収益面では2桁の伸びとなった。
 連結売上高が1532億700万円(前年同期比0.3%減)となったほか、営業利益は185億6000万円(同16.6%増)、経常利益は190億9800万円(同15%増)、四半期純利益は99億2600万円である。残る第4四半期の大型映画『GANTZ』、『あしたのジョー』などが順調であれば、通期業績予想の連結売上高1975億円、営業利益208億円、経常利益218億円、当期純利益98億円は確保出来る見込みだ。

 好調だったのは映画事業、なかでも映画興行の伸びが利益を支えた。映画事業全体の営業収入は1008億3400万円(前年比3.2%増)、営業利益は125億5400万円(同36.6%増である。
 このうち映画興行事業の営業収入が501億9600万円(同8.3%増)、営業利益が38億2700万円(同51.2%増)である。2010年に史上最高となった映画興行が東宝の決算にも影響しているとみられる。第3四半期間までの映画館入場者数は3115万8千人に達し、前年比4.2%増となっている。
 製作や配給で構成される映画事業も堅調だった。売上高は前年比2.3%減の336億2800万円となったものの、営業利益は77億4800万円と35.1%増を確保した。製作作品では『借りぐらしのアリエッティ』、『THE LAST MESSAGE 海猿』、配給ではさらに『踊る大捜査線THE MOVIE 3』、『劇場版ポケットモンスター』 など主要作品に挙げている。定番ともいえるスタジオジブリ作品、ポケットモンスターなど劇場アニメの貢献も大きい。出版・商品事業でも『借りぐらしのアリエッティ』、『劇場版ポケットモンスター』を主要作品としている。

 一方、演劇事業は営業収入98億円(前年同期比1.0%減)、営業利益8億1200万円(同6.9%減)と伸び悩んだ。
 また不動産事業は、営業収入416億9500万円(前年同期比3.7%減)、営業利益は79億3200万円(同6.6%減)である。期中に東宝スタジオの新5ステージ、6ステージ、新ポストプロダクションセンターを完成させたのがトピックスのひとつになっている。東宝では新ポストプロダクションセンターの機能と施設はハリウッドのスタジオと比肩するものとしている。

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