幻冬舎TOBで筆頭株主交代 全部買付け成立は流動的

 書籍、雑誌、マンガ出版の幻冬舎は、12月29日にTKホールディングスによる公開買付け(TOB)が成立し、同社の筆頭株主になったことを明らかにした。
 TKホールディグスの持ち株は議決権ベースで全体の58.17%となる。一方、TOB表明前に筆頭株主であった見城徹氏は全株TOBの買付けに応募したとみられ、保有株はなくなった。

 幻冬舎へのTOBは10月29日に発表された。買付けを行なうTKホールディングスは、全株式を見城徹氏が出資する資産管理会社である。今回のTOBは幻冬舎の創業者、代表取締役、そして筆頭株主である見城氏によるマネジメントバイアウト(MBO:経営者による企業買収)である。
 見城徹氏は今回の公開買付けにより、株式の過半数の獲得、その後の全株式の買付け、同社の上場廃止を目指している。今回のTOBの成立により、株式の過半数の獲得に成功した。

 しかし、今後の行方については流動的である。TKホールディグスのTOB表明後に、イギリス・ケイマン諸島籍の投資ファンド イザベル・リミテッドが幻冬舎の株式買集めを開始したためである。イザベル・リミテッドの保有株式は12月24日まで議決権ベースで35.7%に達し、依然売却は行なっていないと見られる。幻冬舎の第2位の株主となる。
 株式の1/3以上を持つイザベル・リミテッドは特別決議などを否決することが出来るため、TKホールディグスの全株式買付けの提案を拒否することが出来る。イザベル・リミテッドの株式保有の目的は明らかでないが、TKホールディグスは全株式の買付けを実施するにはイザベル・リミテッドと交渉しなければいけない可能性がある。

幻冬舎 http://www.gentosha.co.jp/