ゴンゾ23年3月期中間決算黒字化 業績回復基調に

 アニメ製作会社ゴンゾの業績が回復基調にある。12月27日に明らかにされた同社の平成23年3月期中間決算(22年4月‐9月)は、連結売上高が前年同期比56.6%減の5億4800万円となったものの営業利益で7400万円、経常利益で2800万円といずれも黒字に浮上した。また、中間純利益は前年同期の8200万円から4700万円に縮小したが、これは前期に3億3900万円の債務免除があったためで、実質的には大幅な増加となる。
 売上げの減少はアニメ制作を絞っていることが理由とみられる。一方で、同社が過去数年進めて来た採算性を重視した事業再編の効果が表れ収益の黒字化につながった。同社の業績予想は開示されていないが、通期決算でも黒字化を目指すことになりそうだ。

 ゴンゾは今回の決算について、制作事業において品質、コスト、納期管理に取り組んだ結果としている。また、ライセンス事業では自社保有の作品のブロードバンドへの展開や遊技機へのライセンス販売が貢献した。
 今後は、既存事業での収益性安定化のほか、成長領域での事業推進、また資本増強も目指すとしている。成長領域には、『アフロサムライ』シリーズに代表されるグローバル向けのアニメブランド「GONZO+」、中国を中心としたアジア圏での有力パートナーとの共同事業展開を挙げている。

 海外パートナー事業では、マレーシア政府系のFINAS(マレーシア映画振興公社)、マレーシア大手アニメ制作スタジオFUNCELとの共同アニメ制作プロジェクトを現在、推進している。またこのほかにも、中国大手メディア企業との共同製作プロジェクト推進を目指していることも明らかにしている。
 同社は今年10月に本社を東京・中野区から杉並区から移転する一方で、アニメ制作スタッフの募集を開始している。国内アニメ制作についても、今後、再び本格的に取り組むことになるとみられる。

ゴンゾ  http://www.gonzo.co.jp/