Ankama フランスで現地企画のマンガ月刊誌スタート

 2011年1月27日に、フランスで「Akiba Manga」と題されたマンガ誌が発売される。フランスのエンタテイメントグループAnkamaの雑誌部門Ankama Presseが発売元になる。「Akiba Manga」は月刊での発売を予定し、創刊号はおよそ230ページ、7作品を掲載する。価格は4.95ユーロ(およそ500円)となる。
 マンガ誌というと日本のマンガをイメージするが、「Akiba Manga」はそれとはかなり異なる。マンガとは名を打つが、掲載作品は日本で発表されたものでなく、Ankamaオリジナルになる。Ankama Presseが本誌のため日本のマンガ家を雇いイラストを描き、Ankamaは作画は全て日本スタイルとする。
 また、今後は日本のベテランアニメーターである荒木伸吾さんによる連載も予告している。荒木伸吾さんは、国内を代表するアニメーターの一人で、70年代から90年代にかけて多くの作品のキャラクターデザイン、作画監督をしている。特に『UFOロボ グレンダイザー』や『聖闘士星矢』などフランスで人気の高い作品が数多い。荒木伸吾さんの高い人気を、雑誌の拡大につなげる狙いがあると見られる。

 Ankamaグループは、2000年代初頭に設立されたエンタテイメント企業で、オンラインゲームを中心にアニメーションやマンガ・コミックスなどの展開で急成長をしている。設立から10年でフランスを代表するエンタテイメントグループとなった。
 「Akiba Manga」を発売するAnkama Presseは、2007年に設立、オンラインゲーム雑誌Dofusマガジンやテレビゲーム雑誌IGマガジンなど、さらにムック本の企画・編集・発行を行なう。なかでもDofus マガジンは、創刊当初の1万部発行から現在は7万部に拡大するほど勢いがある。このAnkama Presseが新しい分野として目をつけたのがマンガ雑誌というわけである。

 フランスの出版社による日本マンガの月刊誌というアイディアは少し変わって見える。しかし、それがAnkamaであることで納得が行く。もともと同社の躍進を支えたMMORPG『DOFUS』は、日本のアニメスタイルに強い影響を受けたとされている。また、現在は、日本法人 Ankama Japanを設立し、日本のクリエイターと伴に、日本アニメスタイルのアニメーション製作に乗り出している。今回はアニメと同様にマンガ分野でも、オリジナル作品の制作を目指す。
 オリジナル作品は、日本の人気マンガのほとんどが既にフランスの出版社にライセンス販売されていること、新作についても新興出版の入る余地が少ないことが理由のひとつにありそうだ。同時に、日本の権利者の意向に左右されやすい翻訳出版より、二次展開も可能なオリジナルにビジネスチャンスがあると考えたとみられる。ストーリーはフランスで練られるから、より地元向けの作品となりプロモーションしやすいという利点もある。
 2000年代に入り、アニメーション、コミックスの世界では日本スタイルを自国の制作に取り入れる動きが広がっているが、「Akiba Manga」もそのひとつと言えるだろう。

Ankama Presse http://www.ankama-presse.com/fr