米国書籍チェーン2位 BORDERS 第3Q厳しさ続く

 米国の書籍小売店チェーン第2位のボーダーズ(BORDERS)は、12月9日に2010年第3四半期(1月-9月)の決算発表を行った。昨年来経営不振が表面化している同社だが、2010年、そして直近の第3四半期も状況は芳しくなかった。
 第3四半期までのグループ売上げは、15億1700万ドル、前年同期の17億8500万ドルから15%の減少となった。純損失も1億6900万ドルから1億9100万ドルに拡大した。また、第3四半期単独の売上げは4億7100万ドル(前年同期比17.6%減)、純損失も3800万ドルから7400万ドルに拡大した。

 店頭販売が引き続き減少しているのに加えて、第3四半期単独ではネット販売も8.6%の減少となっている。ただし、1月から9月までで4300万ドル24%の増加となっている。引き続きネット販売は成長部門になりそうだ。ボーダーズは自社ネットショップ プレミア会員は58万人おり、さらに直近でウェブプラットフォームの大幅リニューアルをしたとして今後の事業に自信をみせる。さらに期間中に在庫の圧縮が進んでいることを事業成果としている。
 販売が好調だったのはデジタル部門、児童玩具、ゲームである。既にBORDERSでは売場におけるDVD・BDや書籍スペースを削減して、玩具やゲームの取り扱い面積を増加させているが、こうした傾向は今後さらに進みそうだ。

 店舗の取扱商品の再編は、日本マンガにも影響を与える可能性がある。ボーダーズはこれまで大手書籍チェーンのなかでは、特に積極的に日本マンガを扱ってき。しかし、すでに北米で日本マンガの売上げは2007年をピークの減少トレンドになっている。
 売り場の採算性を重視するボーダーズが、そうした状況が店頭に反映すれば、店頭でマンガの取扱量が今後減少するかもしれない。そうなればそれがさらに売上げを減らす負のスパイラルの陥る可能性もある。同社の今後の行方から目が離せない。

ボーダーズ(BORDERS) http://www.borders.com/