角川G 「BOOK☆WALKER」スタート iPad/iPhone版で

 グループの保有コンテンツを自社ブランドで自ら配信する。角川グループの新たなコンテンツ戦略事業である「BOOK☆WALKER」が、12月3日正午よりiPad/iPhone版サービス開始した。
 「BOOK☆WALKER」は角川グループのデジタル配信事業部門会社角川コンテンツゲートが運営する。独自のプラットフォームを設けて、マンガや小説、ライトノベル、雑誌などのコンテンツ配信を行う。グループが直接コンテンツを管理、提供することが特徴となっている。今年10月の事業計画発表後から大きな注目を浴びていた。発表から1ヵ月あまりで、早くもサービス開始となる。

 ただし、12月3日のスタートはiPad/iPhone版のみでの提供となり、助走段階といえる。スタート当初のコンテンツはおよそ50タイトル、今後は毎週20タイトル前後を追加し、年内に100タイトルを目指す。さらに2011年に4月にプラットフォームサービスを開始し、これに併せてAndroid OSを含むスマートフォン、タブレット端末、PCに順次対応して行く予定だ。コンテンツホルダー主導色の強いプロジェクトだ。
 また、2011年7月にはグランドオープンを予定する。今後さらに大きな展開をみせるだけに、デジタルコンテンツ配信ビジネスのトレンドを牽引しそうだ。

 12月3日のiPad/iPhone版のスタートでは、大型プロジェクトに相応しい話題作が並んでいる。『新宿鮫』シリーズなどで知られる作家大沢在昌さんの新作『カルテット』は、デジタル版先行配信として話題を盛り上げる。
 グループが得意とするライトノベルには『涼宮ハルヒの憂鬱』、『バカとテストと召喚獣』、『生徒会の一存』、マンガでは『ケロロ軍曹(1)』、『新世紀エヴァンゲリオン(1)』、『伝説の勇者の伝説(1)』とアニメファンにお馴染みの人気作品を揃える。マンガではヤマザキマリさんの話題作『テルマエ・ロマエI』もある。人気のコンテンツでユーザーをスタートダッシュで掴むことを目指す。

 グループ出版10社をはじめグループ内企業が提供するコンテンツは、2011年4月にはおよそ1000タイトルになるとしている。しかし、人気作品が多いとはいえ、角川グループのコンテンツだけでは、コンテンツプラットフォームとして他のサービスと伍して行くには不安が残る。
 角川コンテンツゲートは、今後、角川グループ以外の出版社やコンテンツプロバイダーの参加も募るとしている。事業での成功のカギのひとつは、この他社の参加をどの程度実現出来るかにかかっているのでないだろうか。

BOOK☆WALKER公式サイト http://bookwalker.jp(準備中)
角川コンテンツゲート http://www.kadokawa-cgate.co.jp/

iTunes Store URL
http://itunes.apple.com/jp/app/bookwalker/id404123731?mt=8

■コンテンツ提供を予定している角川グループ会社

角川書店/角川学芸出版/アスキー・メディアワークス/魔法のiらんど/富士見書房/エンターブレイン/中経出版/新人物往来社/角川マーケティング/角川SSコミュニケーションズ/角川マガジンズ/角川メディアハウス/角川映画/キャラアニ/角川コンテンツゲート