旭プロ 海外市場展開目指す 欧州玩具企業から制作受注

 アニメ製作会社旭プロダクションが、海外事業展開を強化する。同社はスペインの玩具メーカーよりアニメーション制作を受け、これを軸に玩具事業での世界展開に乗り出す。
 これに合わせて海外での玩具流通を行う有限会社メイ・コーポレーション・トレーディングと業務提携することを明らかにした。メイ・コーポレーション・トレーディングは、国内と米国に拠点を持ち、玩具やアニメーション、マンガ/コミックスの流通を手がける会社だ。

 旭プロダクションはこの業務提携を通して、欧州の玩具企業と連携し、マンガ/コミックス、アニメーションなど軸とした玩具流通事業を展開する。
 同社は欧州だけでなく、中国市場にも目を向ける。成長性の高い中国市場の開拓により、3年後50億円の売上を目指すという。中国の拠点は上海とし、北京や広州などでコンテンツビジネスの戦略的展開を行う。

 旭プロダクション1973年に設立された老舗のアニメスタジオである。当初は撮影などポストプロダクションを得意としていた。近年は、プロダクションや3DCG、フラッシュアニメーション制作、ウェブ制作など周辺領域に積極的に進出し、事業の多角化が進んでいる。この10月には美少女キャラクターのタレント化プロジェクト「AGC38」で話題を呼んだ。
 一方で、海外事業展開も同社の重要な分野となっている。既に2006年には中国に動画スタジオを設立し、制作の海外展開を図っている。また、10月に行なわれた東京国際映画祭の併設見本市TIFFCOMの企画マーケットTIFFCOMでは、アニメ製作会社から唯一企画提出した。
 日本アニメの海外ビジネスが縮小しているとされるなか、同社の積極的な取り組みは今後注目を集めそうだ。また、その成果にも関心が集まるだろう。

旭プロダクション http://www.asahi-pro.co.jp/
メイ・コーポレーション・トレーディング http://www.maycotrading.com/