VAP、ポニキャンの2社 第2四半期決算大幅増益に

 テレビ局系の映像音楽パッケージメーカーであるバップとポニーキャニオンの平成23年3月期第2四半期の決算が好調だ。日本テレビ放送網のグループ会社バップは増収増益、フジ・メディア・ホールデイングスの子会社ポニーキャニオンの売上高は前年並みだったものの利益が大幅に伸びた。
 バップの第2四半期までの売上高は100億9400万円、前年同期比13.0%の増加で、営業利益は15億2700万円の赤字から2億2200万円の黒字に好転した。一方、ポニーキャニオンは売上高253億170万円(前年同期比1.3%減)だったものの営業利益は前年の6800万円から14億4800万円に、経常利益は2億3400万円から15億8600万円に、4半期純利益は1億3800万円の赤字から9億4000万円の利益となった。 
 
 双方とも業績を伸ばしているが、アニメ関しては対称的になっている。VAPの増収要因は音楽関連で販売委託によるトイズファクトリーのアーティストの楽曲販売と映画『BANDAGE』、実写ドラマ『怪物くん』、『ホタルノヒカリ』である。しかし、日本テレビは決算説明においてアニメ関連のタイトルへの言及はしていない。
 増益要因ではMG(ミニマムギャランティ)の償却や印税率、制作費の減少を理由とする。このなかでバップがこれまで行ってきたアニメ製作投資やパッケージの販売数が抑えられた可能性が高いとみられる。

 一方、ポニーキャニオンは増益の理由として、映画『ONE PIECE FILM Strong World』のDVDとBlu-ray Discが好調であったことを挙げる。同作のDVDとBDはセル版のみで期間中38万枚を販売した。さらにDVD・CD市場で3つの好調要因が説明されているが、そのひとつが『けいおん!!』の映像、音楽量分野での貢献である。人気アニメのヒットが業績に結び付いたようだ。
 他の大手放送局では、TBSがやはり『けいおん!!』のヒットでアニメ事業を伸ばしている。また、従来からアニメ事業を得意としていたテレビ東京ではむしろ弱含んでいる。ライツ、番組販売、映像パッケ-ジと放送局とアニメ事業の関わりは多様で比較は難しい。それでも放送局のアニメ事業の業績はかなりまだら模様と言えそうだ。