マーベラス アニメ事業売却へ アートランド事業分割

 エンタテイメント事業のマーベラスエンターテイメントは、アニメ製作子会社のアートランドの事業の大半を現アートランドの代表取締役社長岡野国治氏に売却する。 11月15日にマーベラスより発表された。
 マーベラスは12月1日に株式会社アニメーションスタジオ・アートランドを新設、現在の株式会社アートランドの事業のうちアニメーション企画・制作事業にかかわる部分を事業分割により移管する。そのうえでアニメーションスタジオ・アートランドの株式全てを岡野氏に譲渡する。譲渡は経営者によるMBOのかたちとなる。譲渡金額は30万円。

 アートランドは1978年の設立された老舗のアニメスタジオで、『超時空要塞マクロス』や『銀河英雄伝説』などの制作協力で注目を浴びた。実力派のアニメーターを多く輩出したことでも知られている。
 2006年に、エンタテイメント事業の多角化、アニメ事業の進出を目指すマーベラスが株式を買い取りグループ会社化した。アニメ製作にも事業を拡大している。『蟲師』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』といったヒット作を生み出した。
 アートランドは平成20年3月期におよそ10億円、21年3月期は11億円の売上高と当期純利益がそれぞれ5000万円、3700万円あった。しかし、平成22年3月期は制作の減少もあり、売上高は6億1000万円当期純損失6700万円と赤字に転落している。

 マーベラスによれば、今回の事業売却は岡野氏よりアニメーション企画・制作に特化した経営を行いたいとの申し出があったためだという。そのうえで、マーベラスをアートランドの企業価値向上にながると決断した。
 今回、アニメーションスタジオ・アートランドが引き継ぐのは、売上高全体の84% 5億1000万円分にあたる事業である。現アートランドには版権管理事業のみが残る。岡野氏はアートランドの代表取締役社長を退任、アニメーションスタジオ・アートランドの代表取締役に就任する。

マーベラスエンターテイメント http://www.mmv.co.jp/
アートランド http://www.artland.co.jp/