スクエニFacebook進出 ネット、カジュアル取込み目指す

 ゲーム大手のスクウェア・エニックスが、世界最大のソーシャルネットワークサービス(SNS)Facebookに進出する。スクウェア・エニックスは11月2日、Facebook向けのソーシャルゲーム『Chocobo’s Crystal Tower(ver.β)』と『Knights of the Crystals(ver.β)』の配信と運用を開始した。
 いずれのゲームもFacebookをベースに、無料でプレイ出来る。オンラインゲームやソーシャルゲームで主流となっているアイテム課金で利益を目指す。
 また、『Chocobo’s Crystal Tower(ver.β)』は日本語と英語で対応するが、『Knights of the Crystals(ver.β)』は英語のみでのサービス提供を行う。欧米を中心にユーザーが多いFacebookということもあり、国内よりむしろ海外市場でのビジネス展開が目指されている。

 『Chocobo’s Crystal Tower(ver.β)』は、世界的に人気の高い「ファイナルファンタジー」シリーズからスピンオフしたゲームだ。シリーズでおなじみのキャラクター「チョコボ」を牧場で育成する。育てたチョコボをモンスターがいるタワーを冒険させると、様々なイベントが発生する。冒険で取得した通貨ギルやアイテムを利用してチョコボをカスタマイズすることが可能だ。また、SNSの機能を利用したコミュニケーションイベントも用意される。
 一方、『Knights of the Crystals(ver.β)』は、バトルによって主人公を成長させ、トレジャーのコンプリートを目指すRPGである。Facebookのための新しいゲームである。キャラクターデザインに『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』の伊藤龍馬氏を起用するなど力が入っている。

 Facebookは、2004年に誕生したSNSだ。設立以来急激にユーザーを拡大し、米国だけでなくヨーロッパやインド・中東、中南米などで多く利用されている。ユーザー数は、全世界で5億人以上である。
 Facebookの直営ショップGift Shopでは仮想グッズや音楽を販売し、世界5億人に向けたビジネスの拠点となっている。また、ゲームを中心としたFacebookのアプリを利用したビジネスも巨大な市場となっている。スクウェア・エニックスはここに参入する。

 世界のゲーム業界は、コンソールゲーム中心型からゲーム機に依存しないオンラインゲームやカジュアルゲームなど多極化に向かっている。コンソールゲーム機向けのゲームソフトを得意とする国内大手ゲーム企業は、これまではこうした波に乗り遅れがちだった。
 そうしたなかで昨今、大手ゲーム企業がモバイルゲームやカジュアルゲームに乗り出す例が増えている。今回のスクウェア・エニックスの動きもその一環だ。しかし、国内のSNSやモバイルサイトだけでなく、海外を中心とするFacebookに狙いをつけたのは海外事業に力を入れる同社らしい選択だ。

スクウェア・エニックス http://www.square-enix.com/jp/

Chocobo’s Crystal Tower(ver.β)
公式サイト http://www.chocoboscrystaltower.com/
http://apps.facebook.com/chocobos/
配信サイト: Facebook
ジャンル: 育成 RPG
利用料金: 基本料金無料、アイテム課金制
対応言語: 日本語、英語

Knights of the Crystals(ver.β)
http://apps.facebook.com/knightsofthecrystals/
配信サイト: Facebook
利用料金: 基本料金無料、アイテム課金制
対応言語: 英語