東宝東和、角川映画など ハリウッド映画投資ファンド設立

 日本の映画会社がハリウッド投資に乗り出す。角川映画と映画配給の東宝東和は、米国のエンタテイメント投資会社ヘミスフィア・メディア・キャピタル(Hemisphere Media Capital:HMC)、シンガポールのRGMメディアと伴に映画製作ファンド ヘミスフィア・モーション・ピクチャー・パートナーズ(HMPP)を設立した。
 HMPPのファンド運用資金の規模は明らかにされていないが、同ファンドは今後4年間で8本から10本のハリウッド大作映画に総額4億ドル以上の製作出資をするとしている。東宝東和と角川映画は国際規模の大型ファンを通じて、米国の映画ビジネスに参入する。

 両社は今回のファンドの目的について、世界的なヒットが期待出来るメジャースタジオ製作のハリウッド大作に出資することで、その利益配分を得るものとする。世界規模で成長している映画ビジネスを利益に結びつける。
 同時に両社は、出資作品の日本国内での配給権を取得する。東宝東和が劇場配給を行い、角川映画はビデオグラム、フリーテレビ放送権の販売、そして配信権を確保する。優良コンテンツの囲い込みといった目的もあるようだ。両社の出資金額は公表されていないが、海外事業における大きな挑戦となる。

 ファンドの共同パートナーであるHMCは、ジャン=リュック・ディファンティ氏とジェフ・サガンスキー氏により設立された。両氏はエンテインメント投資のウィンチェスター・キャピタル・マネジメント(Winchester Capital Management)の設立者としても知られる。Winchester Capital Managementは、『THE MEN WHO STARE AT GOATS』、『50歳の恋愛白書』、『実験室KR-13 THE KILLING ROOM』などに出資している。
 また、RGMメディアは1982年にシンガポールに設立された会社で映画製作の管理・ファイナンス、そしてタレント・エージェンシーなどを行なっている。両社が出資案件を探し、ファンドのマネジメントに携わることになりそうだ。HMPPは既に複数のメジャースタジオと話し合いを進めており、近日中に具体的な投資対象作品を発表する。

角川映画 http://www.kadokawa-pictures.co.jp/
東宝東和 http://www.toho.co.jp/towa/