角川GHD第2四半期 出版黒字も映像、クロスメディア赤字

 角川グループホールディングス(角川GHD)の新事業の発表が相次いでいる。10月26日に次世代のコンテンツ配信プラットフォーム「Book☆Walker」での電子書籍事業参入を発表、10月28日は各種コンテンツでドワンゴ・ニコニコ動画と業務提携を結ぶことを明らかにしている。
 ふたつの大型発表の間に挟まれた10月27日に、角川GHDは平成22年3月期第2四半期の決算発表をした。連結売上高と営業利益、経常利益は増加したものの投資有価証券評価損や法人税支払いなどの増加により四半期純利益はマイナスだった。また、近年の同社の業績傾向である堅調な出版事業と映画事業・クロスメディア事業の苦戦という流れが続いている。

 第2四半期までの連結売上高は、668億7500万円で前年同期比5.4%の増加だった。また、営業利益は24億8700万円(同7.4%減)、経常利益は29億300万円(同14.7%増)、そして四半期純損失が20億9900万円である。
 好調だったのは出版事業で、売上高は460億3800万円、営業利益は38億4900万円、書籍部門でマンガとラノベが引き続き好調だった。特にマンガ出版は8年連続の拡大と持続的に成長している。これについてはメディアミックスが効果を発揮したとしている。
 映像事業は売上高152億2300万円、営業損失が5億5400万円となった。アニメのDVDとBlu-ray Discにヒット作があったが、劇場公開作品で興収目標に対する未達成作品があった。

 情報雑誌やインターネット・モバイルなどのクロスメディア事業も赤字だった。売上高133億6900万円、営業損失は3億3500万円である。情報誌市場が縮小しているのに加えて、広告事業が雑誌向け、ネット向けの双方で苦戦している。
 一方で、電子書籍事業は大きく成長している。同事業は前年同期比で200%の成長となった。今後は、同社が明らかにしたコンテンツ配信プラットフォーム「Book☆Walker」が、成長する電子書籍市場をいかに取り込んでいくかが業績の鍵となりそうだ。

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/