角川Gとニコニコ動画が提携 オリジナルアニメ製作も

 角川グループホールディングス(角川GHD)とドワンゴは、角川GHDの保有する映画やアニメ、マンガ、書籍、雑誌などのコンテンツ展開で包括業務提携を行った。10月28日に角川GHDとドワンゴの両社が発表した。
 包括業務提携にはドワンゴの運営する動画投稿共有サイト「ニコニコ動画」での連携が中心になる。動画サイトとして急成長するニコニコ動画とサブカルチャー分野の豊富なコンテンツを持つ角川グループの提携は大きな注目を集めることになりそうだ。

 今回発表された包括業務提携では、具体的なプランとして3つが挙げられている。アニメ関係者にはまず、ニコニコ動画公式チャンネルでの連携が関心を呼ぶに違いない。
 角川グループはニコニコ動画内に、グループの公式チャンネルを開設する。公式チャンネルはグループのコンテンツを配信するだけでなく、共同事業の場となる。両社は将来的には、公式チャンネルでしか見られないアニメを製作、配信したいとする。
 また、公式チャンネルを使いニコニコ動画で活躍するクリエイターから優秀な才能を発掘、育成をする。さらにクリエイターの作品の角川グループ各媒体での書籍化、マンガ化、映画化、アニメ化を目指す。そのための番組も検討している。

  また電子書籍での連携もする。先頃、角川GHDが発表したコンテンツプラットフォーム「Book☆Walker」で販売する電子書籍の一部をニコニコビューワ(仮称)に提供する。ニコニコビューワは、ニコニコ動画が新たに提供する電子書籍ビューワである。「Book☆Walker」のコンテンツは、動画だけでなく新たにテキスト分野へ事業拡大を目指す同社にとって重要な役割を果たしそうだ。ニコニコビューワでの利用は、2011年4月の「Book☆Walker」の展開に合わせたものとなる。さらに、ゲーム雑誌との連動などイベントでの個別の連携を行う。

 角川グループはこれまで動画配信ではYouTubeを重視してきた。ニコニコ動画での公式チャンネル開設、さらに共同製作も視野に入れた今回の提携発表は、同社のネット動画配信ビジネス戦略の大きな変更となる。
 ニコニコ動画にとっては角川GHDのコンテンツは利用者拡大につながる。また、書籍、マンガ、雑誌などの提供を受けることで事業領域を広げることが出来る。

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/
ドワンゴ http://pc.dwango.jp/