東映アニメ第2四半期「プリキュア」、「ワンピース」で好調

 大手アニメ製作会社東映アニメーションが、第2四半期決算を発表した。期間中の『ワンピース』、『ハートキャッチプリキュア!』といった大ヒットシリーズに支えられ、前年同期比を大きく上回る好調な業績となっている。
 連結売上高が111億3900万円と前年比22.9%増となったほか、営業利益は14億5200万円(同60.1%)、経常利益は16億3600万円(同57.3%増)、四半期純利益は9億9400万円(同59.4%増)であった。特に利益面での伸びの高さが目立った。

 利益面での伸びは、利益率の高い版権事業の好調に負うところが大きい。版権事業の売上げは40億4300万円(前年同期比55.5%増)、セグメント利益が18億2000万円(同68.9%増)である。国内のヒット作として『ワンピース』、『ハートキャッチプリキュア!』が好調とし、とりわけ『ワンピース』の人気がさらに拡大した。
 海外版権は『ドラゴンボール』シリーズが堅調であったが、為替の影響もあり大幅減収だった。先の2作品の依存度が大きかったことが分かる。

 同様に前年同期比で大きく伸びた商品販売事業、そのほか事業も、『ワンピース』、『ハートキャッチプリキュア!』の業績が支えられた。商品販売事業では、両作品の関連キャンペーンとタイアップ商品が好調としている。そのほか事業は『ワンピース』の催事イベント、『ハートキャッチプリキュア!』のキャラクターショーをその理由に挙げる。
 商品販売事業の売上高は29億3300万円(同90.8%増)、セグメント利益は1億1900万円(同496.5%増)、そのほか事業は売上高3億5800万円(同45.2%増)、セグメント利益は9400万円(同12.3%)である。

 しかし、東映アニメーションの業績に懸念がないわけでない。ひとつは同社の中核事業のひとつである映像制作が停滞していることだ。特にテレビアニメ部門は、前年同期比で大幅な減収となっている。これはテレビ放映本数の減少によるものだ。直近のアニメ制作会社の多くが決算で明らかにしているテレビアニメ制作の減少は、最大手の東映アニメーションも無関係ではいられないようだ。
 映像製作・販売事業の海外部門も昨年の大口販売の反動と為替の影響を理由に、大幅減収となっている。海外事業の停滞もアニメ業界各社に共通する現象だ。
 『ONE PIECE Strong World』と『映画 プリキュアオールスターズDX2』の大ヒットがあったパッケージソフト部門、配信事業は好調だったが、映像製作・販売事業全体では減収赤字だった。売上高は38億2200万円(前年同期比18.6%減)、セグメント損失2900万円である。
 また、『ワンピース』と「プリキュア!」シリーズへの業績の依存度の高さは、今後いかに作品の人気を持続させるのか、新たな人気作品を生み出せるかが課題になる。

東映アニメーション http://corp.toei-anim.co.jp/